あの子と私の幸せな関係へと他者が介入してくるようになったのは、私達が小学校に入ったあたりの事だった。小学校には幼稚園の何倍もの子供が居て、私の家から歩いて20分くらいの場所にあった。私は入学前から彼女と共に学校生活を送れる事をとても楽しみにしていたし、彼女も私と一緒に学校へ行けるのを楽しみだと、そう言ってくれていた。入学式、私は彼女と私の家の車で一緒に行くことになった。これは親同士で勝手に進めていた事で、私は特にこの決定には関与していなかったが、私にとってこの事は願ったり叶ったりであった。小学校の制服に身を包んだ彼女はやっぱり綺麗で、私はしばらく見とれてしまった。彼女はどんな服を着ても似合ってしまうということに、何故か快感さえ覚えた。
入学式は新しく始まる学校への期待に胸を膨らませた新入生の熱をまるで無視した酷くつまらない物だったが、私の関心はそこには向いていなかった。入学式の席が、彼女と大分離れていたのだ。人によっては些細なことだと思うかもしれないが、私にとっては大問題であった。彼女と席の近い子を見て、私がどれだけ羨ましく思った事か!!!朝抱いていた思いなど忘れたように悲しくなったが、帰り際に彼女との写真を撮れたので、その日の私は機嫌を取り戻した。春の風に靡いた彼女の黒髪は、いつもより一層美しく感じられた。
あの子は綺麗なお姫様 砂糖 @pink_nekochann
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