第3章 奥の院
瞑想は1時間程で終了した。
金子『はぁ〜スッキリした!瞑想って気持ち良いわね〜』
佳代『そうね!気持ちいいよね!瞑想するとね、脳からアルファ波が出てリラックスするの。睡眠中と同じ状態になるのよ。』
金子『ふ〜ん。佳代は詳しいのね。』
すると、初めに案内してくれた背の高いスーツ姿の男性が現れた。
『転斎様、湯水様、奥の院にご案内します。こちらへどうぞ。』
通常奥の院とは、本堂の裏手にあり秘仏などを祀ってある神聖な区域とされているがここの本堂の裏側には近代的なコンクリートの建物か聳え立っていた。
佳代『このお寺の奥の院はこの建物なのよ。』
金子『ふ〜ん。色々と変わっているけど、今のところすげ〜楽しい〜♪外国旅行気分だわ』
そのコンクリートの建物は5回建でそこまで大きくなかったが、入り口もコンクリートでカモフラージュされていて分かりにくかった。
その中へ2人は案内された。
中に入ると、研究所のような病院のような雰囲気だった。
佳代『ここからはあなた1人よ。私はこの待合室でまっているから。』
金子『ちょっ、ちょっと待ってよ〜。一緒に来てよ〜』
佳代『大丈夫よ。単なる健康診断だから。私は会員だからもう終わってるのよ。』
健康診断の後そのまま面接だからと、佳代は言った。
金子『わかったわ。じゃ行ってくる!』
身長、体重、血圧に、採血と至って普通の健康診断だった。
そして最後の医者の問診…
医者『湯水さんですね?』
金子『そ、そうです。』
医者『では問診を始めます。』
色々と質問されたが、至って普通の事を聞かれたのだが2、3変な質問をされた。
例えば、ドラッグの経験があるのかとか、鬱になった経験があるのかなど…
まぁ、そこまで気にする事は無かったが。
最後に誓約書の書類を読んでサインが欲しいと言われた。
その誓約書も至って普通の事が書いてある。が、最後に
《もしも、戻ることが出来なくても自己責任でこれを行います。》
と書いてある。
散々細かい事項を読んで面倒くさくなっていた私は疑問を持ちつつもサインをした。
金子『やっと終わった〜』
佳代『お疲れ様!さぁ、今日の所はこれで終わり。帰ろう!』
結果は後日、佳代に知らせるのだとか。ひとまず私達は不思議なお寺を後にした。
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