第19話 イイキミダ!



「凄いなお前ら..感心したぞ、1時間で書き終わるとはな」

「象形文字みたいな形だな!松山の字」

「お前はなんでモールス信号なんだよ、バカ松」

「お前ら、書けよちゃんと」

「そう言う鉄は、英語..!?」

「いやフランス語だ」

「「は..?」」

「書き終わったなら、速く帰れよー」

「ほーい」

「へーい」

「はーい」


俺たち3人は職員室から飛び出て教室へと向かった


「走れ走れぇええーーーッッ野郎どもぉお!」

「うひょっぉおおいいぃ!」

「よくも独房室(職員室)に入れやがってぇえ!」

「2人とも...速く行きすぎだ..4階も階段を登らないといk..ないん..だぞ..はぁ..はぁ」

「先行ってるぞ〜鉄ぅ」

「置いていくな..はぁ..よぉ..はぁ」


そう言えば、職員室に居た男の先生の8割がスカート履いてたな...


遂に世の中も気づいたか!ミニスカートの魅力に!


「松山ァアア!突撃ダェアアア!」

「イエェェススッッマイロオォオドオォオ」


そう叫びながら、教室の扉を勢いよく蹴り、飛び入った


「おっやっと来ましたわね」

「2日連続遅刻か、妖怪大洪水」

「また漏らしたか!大洪水!」

「よっ!地下水!」

「土の中で漏らしたんだってな!」

「さっすがぁあ!ゲリラ豪雨ぅ」

「お前らぁあ!いじりすぎファァア!」

「ついに壊れたか..バカ松」


叫んだ松山は席に座った


「あっ!セミの幼虫..!」

「何だァア!素数ゼミの幼虫ってナンダアア!」

「いや..17時間も土にいたから17年間も土にいる素数ゼミと掛けただけだすよ」

「うるせぇ...虫タレガァ!」

「虫が可哀想だろ!」

「そーだぁ!そーだぁ!」


イイキミダ!サイコウダ!ザマァネーナ虫未満!


俺は落ち着いて席へ向かった


くくく..急に性格が変わる男はモテるってネットで書いてあったし


「なんだコイツ..急に黙り込んで席に座ったぞ」

「気持ち悪いな」

「どう言う思考回路してるんだ?」

「人間じゃねー」


そうだった!女の子いないじゃん

あはははははははっは


まぁ..慣れてるけどね

あはははははっははははhsh


「なんだあいつ..笑ってるぞ」

「気持ち悪りぃ」


モテたい..ボデタイ


「はぁ..着いた..はぁ」


這いずりながら教室に鉄が入ってきた


ゾンビみたいだな..臓器を全部売ったのか?


「おっ鉄じゃん」

「おいおい、遅刻している奴にまともなのは無いのかよ」


鉄の登場の仕方にクラスがざわついた


「はーい!注目!」


先生がそう言うと

時間が止まったかの様に静かになった


やはり凄い圧だ

先生の姿は変態そのものだが


いやクラスメイト全員スカートと”世界最小Tシャツ“(俺以外)着ているから

この場合..先生”も“おかしいが正しい表現か


「それでは今後の学校行事について説明するわ!」


あー女装選手権みたいな奴か


「明後日から実力テストがあるわ」


んんんっ?

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