第16話 ゴミの化石


「くくく..!俺は今っ!誰も居ない部室を独り占め...そうこれは!世界を征服したような物だ」


そう言いながら

部室を漁った


金目に成りそうな物をぬs..いや借りる!


そう思いながら

冷蔵庫を開けた


午後の緑茶...!?


今の時間は11時か..飲むか


午後の緑茶をジョッキに入れた


「あぁ許してくれ..!神よっ!人類とは禁忌を起こす生物」


ジョッキに入っている緑茶を飲み干した


「..くくく!うまいぞ!うますぎる!この緑茶は洗剤っぽい感じだっ!」


洗剤..?洗剤?

待て待て..なんだ?この味

ラベルを見るか..ん?


「あれ..あれれ...消費期限が20年前..?」


スゥーーーッ...よし


「会長を殺しに行くか..」


そう決意して

俺は窓から外へ飛び降りた


「会長ぉおおおおおーーーーッッ!!」

「高松!?」


下でゴミを埋めている鉄の近くに落下した


そうだった3階だった

痛いとか..そのレベルじゃない


近い言葉で表すと..今日..人の前で漏らしたのと同じレベルの痛さかな


「高松..よく起き上がれるな」

「俺はメンタルも体も直ぐに立ち上がれるのだ」

「股間以外はな」

「おいっ..ゴミは喋るな」


俺は鉄が持っているシャベルを奪い取り

松山と会長が入っている

ゴミ袋にシャベルで大量の土を入れた


「ぐふがはは(何をしているんだ!高松)」

「ぐぼぼぼ(なんだ!急に土が!)」

「グハァアーーーッッイデデ..がらが(腹が)」


くぞっ..

消費期限の衝撃と

地面に落ちた衝撃が

くぞったれ...


そのまま俺は倒れた


「なんか..もう1人埋めとくか」


そう気付いたら


暖かい土の中で

ゴミ袋の中で

松山とタカハシ会長と共に倒れていた


なんで俺も埋められてるんだ?


「なぁ起きろクズ山」

「なんだよ...カス松」

「なんで俺もゴム袋の中に居るんだよ」

「起きたんですか!会長!」

「あぁ!土の温もりでな」


なんだ腹の調子が..よく

あっ..


スゥーっっっ

漏らした...かも


「なぁ..高松」

「なっ..なんでしょうか!会長!」

「カビ臭くないか?異様に」

「きっ気のせいでしょ...」

「まさか」

「もっ漏らしたりする訳無いじゃないですか」

「カス松...!お前」


ヤバいっ


今回は会長が残して緑茶が悪いんだ!

俺は悪くない俺は悪くない俺は悪くない


そうだ話をそらそう


「そっそう言えば冷蔵庫の中にあった緑茶って」

「あの緑茶は我ら生徒会の宝だからな」

「ウルセー!あんなゴミを残すな!」

「何がゴミだ!こんにゃろ!」


俺とタカハシ会長はゴミ袋越しで蹴り合った


「いてぇよ!」

「あー松山だったのか」

「すまんなー」


しばらく無言続いた


「なぁ俺たちいつ出られるだ?」

「3億年後とか?」

「鉄のやつ..すげー深く掘ってたぞ」

「無駄な才能で満ち溢れてるからな..あいつ」

「1人で出られないし」

「もう10時間とか経ってたりしてしてね」

「そんな訳ないだろ」


あー..なんか

体の自由が無さすぎて痛く感じてきたな


「土に埋めろアドバイスを言わなければ...」

「ロリコンを半熟卵って言わなければ...」

「緑茶を飲まなければ...」

「え?飲んだのか?..お前」

「あっあぁ..お陰でこの有様だよ」

「何してくれてるんだよ!国宝だぞ!」

「知らん!もう胃の中だ」

「いや漏らs」

「松山くん〜」

「いでっ...蹴るなっ!」


あぁ..なんで

俺の夢の学園生活が..

こんな事にぃいいいーーーーーッッ

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