第15話 半熟卵



「まぁ..少しは遅れても良いだろ!授業くらい」

「あんたそれでも生徒会長..?」

「あぁ!そうだ!」

「まぁ頼りない生徒会長ですね」

「なんでも失敗するタイプだな」

「まぁ不運の生徒会長と言われるレベルだからな」

「お前ら..何だよ..俺を舐めてるのかよ」

「舐めたくもないですよ..」

「幼女以外は舐めたくないんでね!」

「松山..お前きもいな」

「流石..化け物」

「なんだよ!標的を俺に変えるな!ロリコンは立派な性癖だぞーーーッ!」


速く捕まれば良いのに


俺と鉄と会長は生ゴミを見るような目で見つめた


チャイムを忘れるくらい..気持ち悪かった


「まぁまぁ!良いじゃない!男子校だし」

「松山..よく女性の目の前で」

「そうかぁ!鉄!オブラートに包めば良いのか!」

「オブラート..?」

「半熟卵は正義!」


俺と鉄は無言で松山をぶん殴った

反射的に出ただろう

何がオブラートだ...


「なぁ!早くこのゴミを処分しろ!」

「イエッサー!副会長!」


そう返事を返した鉄は松山をゴミ袋に詰め窓から放り投げた


「おいおい..ポイ捨てはよくないぞ!鉄」

「会長..!次見つけた時は燃やしておきます!」

「ダメだ..二酸化炭素を生ませるな...土に埋めるんだな」

「なるほど栄養にするんですね!」


そう言って物すっごいスピードで生徒会室から飛び出た


「いやっ!違うっ!化石にして反面教師として2億年くらい後に発見してもらおうかなと」


会長は大声で鉄に向かって叫んだ


「流石..この学校の中入生ですね」

「うぅ..言わないでくれ..それ俺にも刺さる」

「いやぁ...会長も中々ですよ」

「何がだよーーーッ!」

「もう時間だから!私帰るね」


そう言って姉は椅子から立ち上がった


「2度と来ないでクレー」

「授業参加以外の日に入ってくるなー」

「冷たいなぁ..2人とも」


姉はそのまま荷物を持って生徒会室から出た


「また来るねー」


言葉を残して出て行った


「生徒会室の鍵..」

「あぁ..指紋認証にした方が良いな」


あれ..2人しか居ない..


「なぁ..高松」

「なんでしょうか?会長」

「お前の性癖ってなんだ?」

「泣き顔ですけど」

「良いね泣き顔!わかるよ!俺も昔好きだった」

「じゃあ...会長の今の性癖は」

「N◯R近◯◯◯」


そう聞こえた瞬間

俺は無言で落ちていたゴミ袋をとり

物凄い速さでタカハシ会長を袋の中に詰めて


窓を見て鉄が松山を埋めていると確認し

窓の外へと放り投げた


ちょうど鉄が掘った穴に入った


「ミッションコンプリートっ」

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