第14話 手のひらドリル


「で...どう言う落とし前をつける?」

「ごほんいでわないでず」

「あぁ...?ご本意じゃないとは?」

「ぼぐもわがりまじん」


くぞっ..クズ松めっ..本当に偶々に

あいつが寝ている時..顔に落書きをしてやる


「わっわがった..!アニメだ!最高の萌アニメを紹介する!」

「ほぉ..?どう言うアニメなんだ?」

「ツンデレ妹系だ...」

「よぉ!親友!なんて言う名前だ?」

「“エンジェルシスター”ってアニメさ」

「最高ダァァアアア!親友ーーーッッ!」


実はこのアニメ..

登場人物全員が胸糞な展開に襲われる

グロアニメなんだよなぁ!

くくく!いい気味だぜ!


この俺がトイレで吐くくらいだぞ..


「なっなぁ..生徒会室に戻ろうぜ」

「そうだなぁ!」


そう俺はバカ松と肩を組んだ


騙される顔が浮かぶぜ..最高だ!


「うふふぐはははぐふふ」


なんだこの..キモオタなんだ

笑い方と表情が気持ち悪いな...

まぁ松山だし...しょうが無いか


「あっ帰って来ましたよ」

「なぁ高松よ..」

「どうしましたか!会長〜」

「どうしたも何も..本当に入りたいのか?」

「そらー..天国になるからな」

「えぇ...」

「お前から誘っただろ」

「うっ...」

「まぁまぁ..問題は起きてから解決すれば良いさ」

「気軽でいいですね!“他校”の会長は」


なんか..かわいそうだなw!会長!

そう俺は思いながら

タカハシ会長も肩を軽く叩いた


「そうさ!突っ走ってやるさ!高松ッ!お前は副会長に任命だ!会長権利で!」

「えぇ」

「松山は書記ーーーッ」

「授業中にノートを録れない人種ですよ」

「鉄は会計で頼む」

「わかりました」

「これがNEW生徒会だメンバーだッッ!」

「まてまてまて..副会長は嫌だ!楽な役所は無いのか?」

「んーそこまで辛い役者では無いんだよなぁ」

「やるますッ!やらせてくださいーーーッ!」

「なぁよくよく考えたら鉄..」

「そうだな..松山」

「「高松が次期生徒会長になるくね!」」

「あっ..」

「あらあら..何も考えて無かった様ですね」

「あっあぁ!そんな訳ない!高松の才能を見越しているんだ!」

「えっあれ」


嘘だって行ってくれーーーッ

副会長って来年に強制的に

生徒会長になるのかよッッ


「ちょ..取り消したいです」

「いや..もう申請した」


ん?申請?あれっ..あれれ..あれれれれれ


____キーコンカーコン(チャイムの音)


チャイムが流れる中

俺は呆然と立ちながら大声で叫んだ


「クソッタレがぁぁぁぁぁあああーーーッッ!」

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