第12話 生徒会


「そうさ...校長からの許可は降りた」

「他の役員は」

「さっき全員辞めた」

「あら...かわいそう」

「誰のせいだと思っている」

「まぁまぁ」


俺がやらかして

全員辞めたのか


今夜のご飯は美味しく食べられそうだ


「ところで俺と松山が入部を拒否ると」

「なにもないが印象が悪くなる」

「そうか...また今度な」


俺は松山を引っ張りながら帰ろうとした


「待ってくれ!おかしだ!お菓子とジュースを常備しゲーム機を生徒会室に設置する!」

「それほんとか!」

「あぁ!昨年の予算が余ったからな」

「へぇ!」

「でっでも会計がいないと予算が使えなくて」

「会計をしてくれそうな人材を連れてこればいいんですね!」

「お前がなっても良いんだが...」

「中学校の時..クラスTシャツの生産数の桁を間違えて」

「あー...あったわね」

「300枚か?」

「3万だ」

「え?」

「あー..ちゃんと全部売ったから」

「え?」

「それでも任します?」

「頼むから..呼んできてくれ」

「行ってきまーす!」


俺は松山を地面に投げ捨て

生徒会室から飛び出た


倒れた松山が生徒会長にあたり、そのまま二人とも倒れた


「けけけ...いい人材なら居る」


そう金の管理なら


「まってろぉおお鉄ぅうううーーーッッ」


そう叫びながら教室へ走った

周りからの目線など1mmも気にしていなかった


「鉄は居るかぁ!!」

「えっ...どうした高松」

「説明はあとだ!どでかい金を動かしたいだろ」

「あぁ..動かしたい」


そう鉄が入った瞬間

鉄が着ているTシャツの襟を掴んで


そのまま廊下を出て

生徒会室へと走った


我ながら力持ちだと思った


「痛いっいた...っ」

「我慢しろよぉ...次は階段だ」

「自分で走るから」

「え?聞こえない」

「ぐぎゃややややあいだいいいだいいあだ」

「大丈夫かー?」

「ぐはあっはあはーーーッッ!ダイジ...きゃあかぁぁ..わけねーだろぉおおおお」

「元気あるから大丈夫か」

「引きずるなよ!折れるわ!骨」

「まぁ!無事だし」

「いてぇわ!」

「それじゃあ走るよ」

「俺..歩けるぞぉお..がぁあああぁぁぁっぁぁl」


けけけ..人生で一回は!人を引きずりまわすのが夢なんだよなぁ!


そう言って俺は生徒会室へ走った


「連れてきましたよ!会長ーーーッッ!早くゲーム機を!」

「おぉ!早いな」


なんだ..起きたのか松山

姉もウッキウキでなんの話をしているんだ?


「それでね!去年まで慎吾は3日に漏らしてたのよ」

「流石!高松..!?」

「姉ぇええ!」

「高松お前」

「鉄ぅうううう...お前ぇえ」

「..w...妖怪大洪水...」

「その名で言うなぁぁぁぁああ」


あぁぁぁぁあアアア

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