第8話 理不尽



クラスメイト全員が自己紹介を終え席に座った

服装は俺と松山以外はミニスカートとパンツしか履いていない


この光景...目に毒だ

よく考えたら男がミニスカートを履くメリットってあるのか?

デメリットしかないじゃないか


「このクラスの団結力は凄いはねぇ!私..感動は!」

「先生!ミニスカート部を設立してもいいでしょうか!」

「そうねぇ...いいわ...申し込んでみるわ」

「よっしゃぁああ」


一人の男

そう茂図 苦が声を上げて

ミニスカート部の設立に声をかけた


これがミニスカート...パワァ!

すごい...普通に凄い...


やはりメリット・デメリット以前の問題だ

スカートに意見などいらぬ

漢の勘ってやつだ


漢の決意に!物言いはいらぬーーーッッ!?


そうじめに落ちているミニスカートを履き

松山に話しかけた


「松山..彼女がどうかは...後で問えばいい」

「高松...」

「今は目先のミニスカートを履くんだ」

「あぁ..そうだな」


倒れていた松山が起き上がり

地面に落ちていたミニスカートを手に取り


俺の腹に拳を入れた


「グハァァッ」

「ざまぁ見ろクソ松!仕返しだ!重く受け止めろ」

「ゲス山...」


俺は勢いのまま地面に倒れた


くそっ..油断した

目先のミニスカートに気を取られた

ゲス山め...100倍返しでやってやる


そう考えながら俺は立ち上がった


「まぁ二人とも早く席に座って!オリエーテンションを始めるわ!」


先生はものすごい圧を俺と松山に向けた


くそ..体が動かない

今すぐにでも椅子に座らないと死ぬ気がする


俺と松山はものすごいスピードで席についた


何者なんだこの変人先生


「それでは中学からいる子が窓側..高校から入った子がドア側に分かれてください」


先生が圧を掛けながら言葉を放った


10秒も掛からないで分かれた


高校から入っている奴は..俺と..俺と...俺...

俺だけだった

あれれれおかしいなぁ

少なくとも10人近くはいると思ったのに


「それではグループ同士で今から出す問題を協力して解きましょう!」

「んんん?」

「よぉしいぃ!相手はバカ松一人ぃ!何も問題はないぃい!」

「あぁ!雑魚一人な俺でもやれる!」


あれれれ30対1..どういうことだコレ


「罰ゲームありか!なしか!は多数決で決めましょう!」

「なぁ皆ありで良いよなぁあ!」

「あぁ!いいぞ」

「とうぜんだろ」

「んんん?」


1対30で罰ゲームあり???


「罰ゲームは...世界最小↓って描かれているTシャツを着てもらう!一ヶ月だ」

「いいわよ」

「良いわけ無いだろぉおおお!」

「しょうがないよ..多数決だもの!」

「くそったれがぁああ」

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