第6話 事故紹介



「私...こう見えて実は数学教師なのよ」

「なっ..!?体育教師じゃ無いのかーーーッ!」

「嘘だろ..そんな...もう文系しか行き場所ないじゃ無いか」

「文系しか道しかない」

「国語赤点だけど文系行くか」


マジかよ...俺理系に行く予定だったんだけど

最悪だ...終わった


「ちなみにこの学校..担任は3年間不動だわ」

「嘘だぁあああああぁ」

「そんなああぁああ」

「絶対にいただぁあぁぁ」

「俺たちの青春があぁああ」

「どぉおおしてだよぉおお」


俺...終わった

どうやって...くぞぉおお


「それじゃ私の自己紹介が終わっ所だし!皆さんも自己紹介をしましょうね!」

「終わったぁぁっぁぁぁ」


突然の自己紹介ダトッ

自己紹介は今後の学園生活の15割を決めると言っても過言じゃあない物だーーーッッ

なぜ今


やるしか無いのか


「それじゃあ主席番号じゅん」

「甘いぞぉお!松江先生!」

「高松くん!?」

「なぁあ!松山よぉお!見してやれ本当の自己紹介を」

「おぉ!わかったーーーッッ」


スカートとパンツしか履いていない変人が松山は教卓の前にたった


くくく...バカを晒せ馬鹿松よ

いや...馬鹿山よ


馬鹿松だと俺になるな


馬鹿山が下手な自己紹介をした後に俺が普通の自己紹介をする


すると俺の自己紹介が自然と上手くなるって事よ


「俺の名は松山 心!名前の通り心が広いって意味だ」


ここでサジを投げるか


「あれれ松山って島根県の県庁所在地だろ!つまり人口ワースト2位って事だから!心が小さいって事じゃ無いのかぁ?」

「うるせぇよ高松!お前がワースト1位なんだよ」

「あぁ?誰が心が最小だって?」

「股間“も”だろ」

「あぁあ?そーかいケンカかっ?買ってやるよ」

「お前から仕掛けただろ」

「なんだと!バカ山!」

「バカ松が言うな..!」

「そーか..じゃあせいぜい自己紹介を頑張りな」

「あぁ!言われなくても」


そう言って松山は自己紹介は再開した


「性癖はロリコン!非核三原則!銀髪!ロリ!メガネ!を唱えて居る!好きな食べ物は鯖缶!座右の銘は「清く正しく生きる」ダッ!」

「座右の銘とやって居る事が違う」

「あの姿で清く正しくは無いだろ」

「3秒で矛盾してるし」


まずい..やられた

普通にハードルを上げやがった


「よぉおしぃ!俺の自己紹介はここまでだ!バカ松よ!」

「なんだよ...アホ山にしては中々じゃないか」

「アホ松には難しかったか..ハードルを上げすぎた」

「何を!やってやるよ!真の自己紹介って奴よ」


松山が席に戻ったのを確認してから

俺は席から立ち上がり教卓の前へたった


見せてやるさ

伝説を


「俺に名は高松 慎吾!中学時代は日本最小の股間と呼べれていたが実はこう見えてチリ並に長いっ!」

「いや入学式の時!消しカスサイズだったじゃ無いか?ちび松くん」

「おい!次言ったら削り切るからなクズ山」

「クズはお前だろ!」

「まぁ雑魚山は放って置いて自己紹介を続ける」


なんて言えばいいんだ

趣味か?性癖か?


もういい

全部言っちまえ!


「趣味はファション!性癖は泣き顔!座右の銘は「俺か俺以外か」だっ!夢は一夫多妻!」

「終わるだろこいつ」

「性癖キモいな」

「座右の銘がクズの帝王にしか聞こえない」

「この姿でよくファションを語ったな」

「トリプル松コンビ..ヤバい奴しか居ないじゃん」


くくくどうだ

ゲス山よ..これが...事故紹介だ

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