第4話 50円のプライド



「申し訳御座いませんでじだぁああああ」


世界一と言っても良いほどな完璧な土下座


頭を付けるタイミング

足の位置

裸という利点


完璧だっ..4倍満


「土下座はいい...一発芸をしろ..くっ」


んんんっ?

下げる頭のストックはある

だが 何故一発芸..!?


なんか..笑ってるよな..校長

えぇ...一発芸をしたら許してくれるのか

おかしいよなこの学校

なんかへんだなこの学校


「転売ヤーとマッチ売りの少女」


頭の中でよぎった単語を適当に並べたが

どうやってオチを付けるか


「限定キャラが書いてあるマッチ...!100個限定です!」


一人二役しないと行けないのか...


「おう!これは人気のキャラ!いいな!売れる!買うしか無い!!100個!限定!」

「1個1000円です..!」

「買った!ゲット!限定!嬉しい!」

「これで生きて行ける...転売ヤー最高!」


どうだ...これが渾身の一発芸!騙されただろ!


「面白く無かった帰っていいぞ...あぁタカハシは..災難だったて事にしてやる..気にするな」

「校長先生..生徒会長のズボンは」

「体育着でも履かせとけ」


タカハシ会長...どんまい...かわいそうに


「あーじゃあ..俺はここら辺で」


そう言って校長室から飛び出て

4階にある1年3組へ向かった


「やぁやぁ!俺の名は高松!同級生になる生き物だ..!」


そう言って教室の扉を開けた

教室内の生徒から物凄い視線が集まった


入学式にあんなの見せちまったら

もう..普通の人間に戻れない


「あっ..あいつは妖怪大洪水!?」


俺はブラッシュアップしたいんだ

うぅ..灰を蹴散らすな


「本当に!生徒会長にお願いされたのか?」

「メンタルどうなってるんだよ..お前」

「この年齢でこの大きさな理由はあるのか?」

「彼女っているのか?」

「性癖はなんだ?」


物凄い数の人から質問攻めしてきた

そうだ..な

言ってやるか


そう言って高松って名札が書いて居る席の上に立ち上がってズボンを下げた


「この心の大きさと股間の大きさで彼女が居ると思うかぁあああ!童貞舐めんなぁああ」


もうここまで来たら

後に引けない...っ


「俺に質問したきゃ!野球けんをして勝て!」

「うぉおおおやってやるぅう」

「真の男だぁあああ」

「プライドを脱いだ俺は最強だぁあああ」

「おぉお!俺とプライドバトルか!いい度胸じゃねぇか!負けた奴は罰ゲームとして2cmスカートを履いて3日間過ごしてもらう」

「僕も参加します!」

「おぉええぞ」

「皆んなでやった方が楽しいからな」

「参加するって事はつまり..プライドを」

「ネットで50円で売った」

「売れるのか!?プライド!?」

「あぁ..なんでも売れる..最近では臓器も」

「そうか..まぁ売れるプライドは無いが」


いい情報を知った!

ネットのマーケットでアカウントを作るか

臓器も売れる所まで売ってみようかな


「名前はなんだ?」

「鴨鶴 鉄だ」

「わぁ..如何にも金を持っていなさそうな名前だな」

「失礼だな」

「鉄って金を失うって書いて鉄なのか?」

「失礼だな」

「詐欺に騙されそうな名前だな」

「失礼だな...さっきから」

「それじゃあやるか」

「おう」

「「「アウトセーフよよいのよい」」」


なんだろう


結果から話すと

鉄が一人勝ちしまくり

俺ともう一人のやつが全裸になって負けた


終わった

あはははは


ここは勝つ流れだろ


「って事でスカートを履こうかぁ二人とも」




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