第3話
エッグファイアーは微かだがオークにダメージを与えた。
だがオークは炎の威力を耐えて炎により強化されていた。
その影響で炎のオーラが強く暴走しているみたいに思える。
一歩も動けずただ固まっただけだった。
コメントもオークの強さに驚きを隠せない様子。
一方俺は走っているが人間の体になれず中々スピードが乗らない。
ーーあのレイリンの魔力でも倒せないなんて
ーーやばいな。逆に力が溢れてやばい状況だな
ーーでもワンチャン身動きしずらいんじゃない
ーーそれはあり得そうだけど、どう打開するんだ。
「炎が強く出て身動きが取れなくなった。つまり忍者の篠原さんお願いするわ」
篠崎さんは気配を消して見えないが
無数の手裏剣がオークに投げられる。
左右からも前後からも手裏剣がオークに襲いかかる。
だがオークのオーラである炎により手裏剣が燃えてしまいオークの肉体にダメージは通らなかった。
ーーやばい。このオークを倒せる方法ないのか?
ーーこのままじゃ負けちゃうよ!!
ーー勇者パーティ早く駆けつけて来い
「魔法の準備がととなった行くよ。エッグファイアー」
二度目のエッグファイアーも的中してオークにダメージを与える。
だが全く聞いていないぞとアピールして挑発している。
それでも炎の暴走が強まり自滅に導くのは時間の問題だ。
ーーなんでエッグファイアーなんだ?炎系は強化されて終わったじゃないか!!
ーー↑分かっていないな。あの炎を見ろよ。わずかだが炎の火力にコントロールができていないぞ。
ーー言われてみれば、エッグファイアーから身動き一つ取れてないな
ーーダメージが大きいんだ。これはもう完全に勝負は決まったな
そしてコメントの通り三度目のエッグファイアーで消滅した。
炎に体制はないのが良くなかった。
前に進むとさらにマジシャンゾンビと魔神オークが現れた。
魔神オークはさっきのオークの進化系で、全属性無効化持ちの最強の魔力体制を持ち、並外れたステータスを誇る魔神だ。
それに加えてマジシャンゾンビは魔神オークを魔法で強化して戦わせるはずだ。
ーーさっきよりは小さいオークだな。
ーー勝てるんじゃない。見た目だけではなくオーラも弱そうだし
マジシャンゾンビは篠原さんが戦い、姉は魔神オークと戦う。その二人をサポートして魔力でエイリンが強化魔法をかける。連携プレイだ。
篠原さんはスキル電光石火を発動してマジシャンゾンビの間合いに振り込む。それを嫌がるようにバックしながら口笛を吹く。
素早さで勝った篠原さんは刀を持ち斬りかかるが杖で反応。
そこを不意打ちするかのように、魔神オークが背後から篠原さんを襲いかかる。
篠原さんのピンチの時にエイリンの速攻魔法が発動して、篠原さんの力が溢れて、マジシャンゾンビを吹き飛ばす。そして上空からの魔神オークの攻めを弾こうと必死になる。
やっと俺はダンジョンの中に入れた。だがすでに近くにあったはずの階段は消えていた。
ーーやべぇババエルが負けた。それも一撃で。
ーー強化魔法が間に合って篠原さんは生きているけど押されているなぁ
ーー篠原さんもオークの棍棒で刀を弾かれて腹にダイレクトに受けた。
ーーこれは終わったな。冒険者の末路か?
「まだ終われない。こんなところで負けてられない」
ーーババエルが立ち上がった。
ーー無茶するな。逃げろとにかく逃げろ
ーー後ろは行き止まりなんだが
姉は剣を持ち魔神オークに姉の一撃必殺技技を発動した。
姉の剣に魔力が篭り紫色に剣が輝く。そこから放たれる剣技は魔神オークの攻撃力を超える物だった
「デスリダクション」
と宣言すると、剣を持ち走りながら魔神オークの間合いに来た。
魔神オークは棍棒で受け止めるはずだった。
だが威力が上がり受け止めきれずに徐々に押される。
「私は負けない。絶対に負けてなるものカァァッァ」
そして魔力全部を使い切り姉は倒れた。
満足そうに笑いながらオークを打倒したことに喜びを感じていた。
だがマジシャンゾンビはそんな姉を見て勝てないと思い、奥に行った。
姉は身動き取れずに深い眠りについた。
今戦える戦力は魔法使いのレイリンだけだった
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