第2話
翌日姉は真剣な目で俺に言った。
「もしかしたら明日は帰ってこれないかもしれないわ。でもお姉ちゃんが頑張るから。私はお母さんに復讐するまで生きないといけないんだから」
それは俺に言うよりも姉は自分自身に言い聞かせているように感じた。
手は震えているままだ。
でも一滴の雫は落ちることはなかった。
「お姉ちゃんの配信しっかり見て待っていなさいね。いい私がピンチだからって駆けつけてはダメよ。殺されてしまうわ。私たちが挑むのは未知のダンジョンでランクはどれくれらいのレベルか分からないんだから」
俺は行ってらしゃい頑張ってと声をかけた。
しばらくすると配信が始まり
「これから私たちは未知のダンジョンに入ります。」
ーー始まった。
ーー勇者パーティが風邪だから仕方なく派遣されたんだよね
ーーこのパーティでこの未知のダンジョンを倒せるの?
ーー倒せるでしょう。このパーティの火力はエグいんだから!!
パーティはコメントを見ずにパーティメンバーを率いれて中に入った。中には魔物はレベルが低いスライムにオークなど低レベルの魔物であった。
ーーこれなら安心だな。弱い魔物だし心配して損したわ
ーーだよな。ここレベル低くねぇ
ーースライムだって可愛い
そして姉達は魔物は逃げるため戦う必要はなくホッとした。近くにある階段を降りて一歩進んだ途端トラップが発動した。それを見て俺は思い出した。
ここは天使が住むダンジョンがあり人間に敵意を持つ堕天使がいる存在を。
ーーおい階段から降りて落とし穴があるなんて。それも範囲が広くて落ちるじゃん。
ーーおいおい前見ろよドラゴンいるぜ。レベルがあがったなぁ
彼女達は戦闘体制に入った。まず攻めに入ったのは姉だった。
剣を片手で持ちジャンプして空から無数に切り裂く剣でドラゴンのあらゆる部分を切り裂く。
「クウガレンゲキザン」
ドラゴンを切り裂くのを見て確信した。
そうなるとこのダンジョンは魔物と連戦をして堕天使シャリエイがいる。
助けに入らないと。
俺は行く決断をした。
そして姉のファッション雑誌で見た服装と顔で変装して出かけた。
まだ焦らなくていい。まだ姉さんでも勝てるレベルだからいつでも駆けつけれるくらいまでは待とう。
すると最初のバトルが始まった。相手はジャイアントファイアーオーク
ーーデケェぇこんな魔物倒せるの流石にキツくない?
ーー↑大丈夫倒せるよなんせ炎を纏うってことは氷が弱いはず
ハァジャイアントオークは氷の体制を持っておりそこに炎を纏うだけなため氷には弱くはない。逆に炎で燃やして加熱させ熱量をコントロールさせなくさせるのは基本だ。
「氷魔法デカいの一発行くよ」
「いえだめよ。ジャイアントオークは氷が効かないわ。炎の魔力を使って熱量をコントロールさせなくさせて」
「うん」
姉さんは守りの体制になり魔法使いを保護する形となった。
それを見たオークは魔法使いに攻撃しようとパワーで強引に棍棒をぶつける。だが姉さんは押されずに攻撃を凌ぎ切り魔法が発動する。
ーー来たレイリンの炎の一撃エッグファイアーを発動だぁっぁぁ
「エッグファイアー」
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