第三十条

師弟を扱っているから。本作の著者は、中地義和というフランス文学研究者から絶大な影響を受けている。過大な例となる危険性はあるが、芥川龍之介は師と慕った漱石について「人格的マグネティズム」と評した。中地先生の人格という無辺、日仏双方に渡る言語能力の精密さについて私が今さら言葉を尽くすことは無益だろう。ただし私はつぎのように述べることができる。「私は中地先生に指導して頂く機会があり、しあわせでした」

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