第八条

本棚に飾っておくだけの書」として最適であるから。あなたにも覚えはないだろうか。本の背表紙だけをながめてにやにやした経験が。実はあなたはその本を買ったものの、本棚におさめたまま一度も読んではいない。しかし対価はある。自己満足は十分に得られたのだ。それでいいと思う。私がそうだから。

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