戦い……

あらいぐまさん

第1話 戦い……

 私は、勝ちが見えない時は、逃げることにしている。

 勝ちが見えないとは、相手が正しかったり、勝っても得るものが、ない時である。 

 ただ、隙間、隙間に、勝ちが見えるときがある。


 そこで、ジリビンがちな自分の立場を守るために、勝機を捉えて、勝ちに行くのだが、それで、勝てればいいのだが、混戦になる事が多い……。誰も、簡単に、既得権益を手放そうとはしないからだ……。


 五輪の書では、そのさまを、剣の極意を、こう書いている。

 「切り結ぶ、刃の下ぞ、地獄なれ、踏みゆけば、極楽、極楽……」

 ガチンコになったら、絶対落としてはならない、つばぜり合いから、一歩前に切り込む、そうして、勝ちを掴んで、敵の角を削っていく……、すると、巨大だと思っていた、敵を、倒すことが出来るという……。


 確かに、私の勝率は、障碍者の方よりは、高いのですが、問題は、勝ち方にあります、弱い人の為に、屈強な体躯を、権力を、金力を、頼りに、傍若無人な振る舞いをする人達と戦ってきた。


 その線引きは、幼い頃に教えられた、義である。

 確かに痛い思いはしたくありませんが、戦いたくない気持ちは、胸の内に抑えて、勇である、気力を振り絞って、戦います……。


 戦いが終わったら、礼を尽くします。

 常に、戦い続けると、心が荒れます、蛮勇に変ります、そこで、ひとつ、一つの戦いの終戦に目を向けて、落としどころを考えます。


 落としどころに、100%の勝ちはありません、何を取って、何を捨てるのか? 

……。そうして、少しづつ、勝ちを積み上げて、敵の角を削っていきます。

 この辺は、経験しないと、身に付きませんね、……。喧嘩とは、こうゆう流れで進むと、思います。


何だか、スポーツみたいですね。

 「ははは。」

 でもね、これが、戦争になると、色々な思惑が交差して、難しくなります。殺戮兵器をつかって、弱い人達を踏みにじって、一体、何がしたいのか? 私にはわかりません……。   

 高等な教育を受けた、賢い人達がする事ではありません……。


 日本では、北朝鮮、中国、ロシアに囲まれて、自衛のために、国益を守るために、戦力の増強は、今の現状では、やむを得ないと思いますが……。

 個人対個人の戦いならいいのですが、国を背負った、10万人以上の戦闘集団による、大きな戦いが、私の国の日本で、起こらない様に、私は、祈らずにはいられません……。




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戦い…… あらいぐまさん @yokocyan-26

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