おもしろいって、難しい
私は自作に対して「おもしろいですよ! 読んで!」って言うのが苦手です。
いや、分かるんですよ。
「おもしろくない作品を読ませるのか?」
っていうアレ。
でもね。分かっててもあえて言います。
読んだ方におもしろいって思ってもらえるのかどうか、私には分かりません。
そう思う裏の一つに、私の作品が某匿名掲示板で晒されたってことがあります。
そのとき私自身は「一途な女性の話」を書いたつもりでいました。
しかし掲示板で書かれた内容はまったく違いました。
主人公は「単に思考停止したイラつく女」。
そして「登場人物全員に腹が立つし、展開にモヤモヤする。読者にこんな感情を持たせることが目的だったのなら、とても上手に物語を作れる作者だ」と、皮肉たっぷりに書かれていました。この意見に同意する書き込みはいくつかありましたが、反対の意見は私が確認した限り見つからなかったのです。
この件から私はSNS含めて絶対に自作のエゴサをしなくなりました。するとしたら某お祭りのときだけ。
エゴサ危険だよ、怖いよ……。
それまでも自作に対しては「こんな話ですよ!」と言っていいのかどうなのか悩んでいました。例えば「切ない」と一口に言っても人によって受け取り方は違いますから「この話を切ないって言っていいのかな」みたいな感じですね。
そこへ持ってきてこの掲示板の意見ですから、余計に「こんな話です」とは言いにくくなりました。
以降は何を書いてもあの掲示板の件が頭にちらつきます。
PVがふるわないのも、フォロー (ブックマーク)が少ないのも、すべては私の表現力や構成力、いや、そもそも物語を作る能力が低いから仕方がないと思うようになりました。
元々私の気質がネガティブ寄りだということもあって「おもしろくない理由」の方がたくさん見つかります。理由を掘り過ぎているとか、そんなの考えすぎだよとか言われることもあるのですが、私にとっては全然掘り過ぎていないし、むしろそうとしか思えないです。自分の悪い面を見つけるのはとても得意です。
自分の中でそれを払拭できるほどの何かが見つかればいいのですが、残念ながら実績も伴わない現状ではなかなか。
書籍化してメガヒット! とか、アニメ化や実写化して大人気! とかを考えてるわけではないです。「これ、おもしろかったから、他の人も読んで!」「次の作品、楽しみ!」って言ってもらえるようになりたい。
私がおもしろいと思って書いたものを、他の人にもおもしろいと思ってもらえるようになりたいです。
難しいね。
うーん、二話目にして暗い方面に話が向かっちゃった。
次の話では何か楽しいことを書けたらいいな。
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