第32話

 俺は王都に帰還して平和に過ごしていた。


「もうらめええええええええええ!」


 アリシアがベッドに倒れ子羊のように震える。

 俺はエロい事が我慢できないらしい。

 快楽を知ってしまった。

 アリシアと1つになる良さを知ってしまった。


 でも、アリシアの精神が消耗しているように感じる。

 俺の血を吸う事で回復出来るけどずっと活性化し続けて吸血で酔いまた熱くなるアリシア。

 アリシアは持たないかもしれない。


「……やっぱ、きつい、かな?」

「はあ、はあ、はあ、はあ」

「でも、アリシアが気持ちよすぎて、シテしまうんだ」

「はあ、はあ、すご、すぎ、はあ、はあ」


「今日もご飯無しで学園に行こう」


 俺は空腹を治癒力アップで回復出来る。

 アリシアは吸血が出来れば食事はいらない。

 2人で眠り、起きてシャワーを浴びると学園に向かう。


 2時限目が始まると扉が開いた。

 テスター先生が歩いてくる。


「ヤリス君は生命力供給の王命を受けました」


 授業をしていた先生が確認する。


「うむ、確かに、ヤリス、すぐに行きなさい」

「え、はい?」

「さあ、イキましょう」


 テスター先生が両手で俺の手を握った。

 立ち上がると少し前かがみになったテスター先生の胸元に目がいってすぐに逸らす。


「王命です、すぐにイキましょう。歩きながら説明します」

「わ、かりました」


 お尻を振りながら前を歩くテスター先生がエロすぎる。

 前を見ると胸元と太もも、後ろから見るとどうしてもくびれとお尻、太ももに目がいってしまう。


 学園を出るとテスター先生が俺の腕に両手を絡めた。

 胸が押し付けられて体が熱くなってしまう。


「今から行くのは王城です。ヤリス君は私に生命力供給をして欲しいです。私が使う魔法は尋問用の魔法です。相手の思考力を奪って自白させる状態異常になります。私は何度も魔法を使って何度もヤリス君とシテ生命力を貰います。何度も何度もです」

「ごくり!」


「もう、分かりますよね? 私と1つになって魔力を回復して私は魔力を使い果たしてまたヤリス君にシテ貰います。ふふふ、ヤリス君はシテくれますよね?」

「は、い」

「偉いです、レッスンを受けてくれてヤリス君はえらいです」


 テスター先生が俺の体を撫で回す。


 く、断れない。

 テスター先生とスルのは望む所だ。

 やはり俺は欲望に逆らえない。


 王城の地下に入ると牢屋と尋問室があった。


 いかつい男が縛られている。

 その横には兵士が2人いて男を取り押さえる。


「へ! 俺が仲間の情報を売ると思ってんのか! 殺せ! とっとと殺しやがれ!」

「あの盗賊は能力値が高くて拷問にも耐えました。今から状態異常で思考力を奪いますね」


「俺はサキュバスの魔法なんかで仲間は売らねえよ!」

「そうですか」


 テスター先生が盗賊に手をかざす。

 盗賊が魔法を受けて紫色に輝く。


「くう! へ、へへへ、効かねえよ」

「そのようです、やはり弱い私では1回程度では駄目なようです」

「は! 何を。やめ、やめろおおおおおおおおおお、おおお……」

 

 テスター先生は何度も何度も盗賊に魔法をかけた。

 盗賊が放心したように無表情になった。

 兵士が盗賊に質問をする。


「盗賊の仲間はどこにいる?」

「なかま、は、貧民街の、2番地酒場の、地下に、いる」


「テスターさん、ご協力感謝します!」

「いえいえ、王命ですから」

「すぐに情報を伝えろ! こいつは牢屋にぶち込んで置く」


 兵士があわただしく動き出す。


「次に行きます」


 次は盗みを働いた女らしい。

 2人の女性兵士が尋問する。


「テスターさん、お願いします」

「はい」

「お、女のあたいに酷いことすんじゃないよ! あたいはやってない! 兵士はあたいの体が目当てであたいを陥れたんだ!」

「魔法を使います」


 テスター先生が魔法を使うと女が放心状態になった。


「記録の魔道具を!」

「質問していい?」

「録画出来てます」


「あなたは物を盗みましたか?」

「ぬす、んだ」

「どこで盗みましたか?」

「表通りのおんなの、ろう、じん」


 テスター先生の魔法で尋問がどんどん進んでいく。

 テスター先生を怖く感じたのは尋問の経験があるからかもしれない。

 アリシアへの指導が尋問っぽい。


 女兵士がテスター先生に礼をするとテスター先生が無言で礼を返す。

 今は魔道具で映像を撮っている。

 声を出せないのだろう。


 テスター先生が無言で俺を押す。

 そして部屋に案内された。

 そこにはベッドと椅子があった。

 密室の拷問部屋か?


 テスター先生が扉を閉じる。


「ヤリス君、これは王命です、尋問をスムーズに進める事で王政のコストを引き下げる効果があります。そしてヤリス君は戦士見習いで国からスル事を公認されています」

「……はい」


 なんだ?

 この夢のような展開は?

 これファンタジーの妄想だよね?

 テスター先生とスルのが王命って普通に考えておかしい。


 でもスルのが正義なんだろう。

 これは国の為だ。

 そう、俺は魔力タンクの役目を果たす!


「さあ、ズボンを脱いで座って下さい。最初はお口でスルので」


 俺はズボンを脱いで座った。

 するとテスター先生が正座をして俺をよくシタ。



 ◇



「ふう、いっぱい出せて偉いです」


 テスター先生は自分の唇をぺろりと舐めてタオルで顔を拭いた。


「行ってきます。上も脱いで待っていてください。帰ったらすぐにいっしょにイキましょう」


 テスター先生が出て行った。

 テスター先生がエロすぎる。

 俺を上目遣いで見ながら俺が気持ちよくなるように導いてくれる。

 そして先生が膝まづくようにしてくれるのが、かなりいい。


 俺は服を脱いで待った。


 テスター先生はすぐに戻ってきた。


「お待たせしました」

「早いですね」

「ええ、効率化の為に並んでもらっていますから」

「そ、そうなんですね」


「次は、パンツを脱ぎます。私が上に乗りますね」


 テスター先生はパンツだけを脱いで服を着たまま1つになった。



 ◇



「はあ、はあ、とっくに、魔力が回復していましたが、はあ、はあ、ヤリス君、うまいですね」

「そ、そう、ですかね?」


 うまいのはアリシアとシテいるからだろうか?

 でも言えない。


「はあ、はあ、いいですよ、うまくなって偉いです」


 テスター先生が自分の体を拭いた。


「では、行ってきます」

「あ、パンツは」

「履きません、長く、待たせすぎているので」


 テスター先生はノーパンのまま出て行った。

 エロすぎる。

 その後、テスター先生は何度も部屋を出入りした。


「また、私が上に乗りますね」



 ◇



「はあ、はあ、体が、熱いです。次は、四つん這いになるので後ろからお願いします」



 ◇



「はあ、はあ、はあ、すご、すぎます、もう、体が熱すぎて、寝たままでお願いします」



 ◇



「はあ、はあ、はあ、はあ、すい、ません、魔法をかける相手を、連れて来てほしい、です」

「て、テスター先生、休みましょう」

「い、いえ、私の体力は、回復して、います、大丈夫です」

「休みましょう」

「体が熱くて熱いだけで、はあ、はあ、大丈夫です、でもヤリス君、呼んで来て欲しいです」


 俺は部屋を出て人を呼んできた。

 罪人が魔法をかけられると女性兵士が罪人を外に出す。

 残った女性兵士がテスター先生を心配するように言った。


「テスターさん、大丈夫ですか?」

「はい、ですが、すいません、次からは罪人を、ここまで、連れて、来て下さい」

 

 テスター先生は大丈夫じゃない、はっきりと伝えるべきだ。


「テスター先生は僕から生命力を吸い取ると体が熱くなって酔ってしまいます。出来れば休憩をはさみつつの方が良いと思います。テスター先生は真面目なので上の人と話合いをしましょう」

「わ、分かりました」


 女性兵士が出て行った。


「ヤリス君、次も先生を気持ちよくしてくださいね」

「テスター先生、休みましょう」

「ダメです、王命ですよ、結果を残す必要があります。さあ、レッスンを、いえ、違いますね、私とシテ下さい」


 俺はテスター先生と1つになった。



 ◇



 先生にシーツをかけて服を着てからドアを開けると文官と思われる男が座っていた。


「あ、どうぞ」

「失礼します。テスターさん、無理はいけません」

「いえ、体が熱いだけなので、大丈夫です。いけませんこれでお休みです」

「……申し訳ありません」


「いいんです、ゆっくり休んでください。所でヤリス君は元気ですか?」

「はい、元気です」

「そうですか、ヤリス君は元気、しかし吸う側の方が先に参ってしまうと、うーむ」


「あのお」

「なんですかな?」

「アリシアとヨウコは初級ではありますが回復魔法を使えます、僕から生命力を吸い取って貰えば2人で回復魔法を使い続ける事が出来ます、というかアリシアはよくそれをやっています」


「おお! そうでしたな、今からお願いできますかな?」

「あ、その前にシャワーを浴びさせてください、匂いが、その」

「ええ、いいですとも。その間に私の方で準備を整えます」


 男が去っていった。


 この部屋にはシャワーもある。

 着替えもあるぞ。


「服は、置いていきましょう。洗って返しますよ」

「そう、ですか、シャワーを浴びますね」

「ええ、ヤリス君はいっぱいデキて、偉いです、すう、すう」


 テスター先生が眠った。


 俺はシャワーを浴びて着替え、教会に向かった。

 教会にはアリシアとヨウコそしてさっきの文官。

 更にはケガをした王都の民がいた。


「さあ、皆さんの前で回復の奇跡を見せましょう。今日の治療は無料です!」


 アリシアが俺のYシャツを脱がせる。


 ヨウコが前から抱き着くように唇から生命力を吸った。

 アリシアがヨウコの腕をどけて首筋から血を吸う。

 前と後ろから2人のぬくもりを感じる。


 このままの体勢で俺達の近くにけが人が並ぶ。

 ヨウコとアリシアが並ぶけが人を治す。

 おばあちゃんが泣きそうな顔で俺の手を取った。


「ありがとね、ほんとうにありがとうね」

「ちょっとおばあちゃん、後ろに人がいるから握手しちゃうと邪魔になっちゃうよ。おばあちゃんをありがとうございます、行くよ」


 付き添いの女性がおばあちゃんを押して歩いて行った。


 おばあちゃんは列から出て俺に祈りを捧げている。


「おおおお! 素晴らしいです、久しぶりに感動しました。ヤリス君はまさに国の宝です」


 俺はヨウコとアリシアが酔って意識が朦朧とするまで生命力を供給した。


「2人はメイドに頼んで送って貰います。ヤリス君、まだ元気ですかな?」

「はい」

「おおお、それは素晴らしい、明日も、明後日も3人に生命力を供給していただけますかな?」


「分かりました」

「今、テスターさんの熱が引いてきたようです。また、お願いできますかな?」

「分かりました」


 俺は王城の地下に向かった。

 けがを治してもらったみんなが俺に祈っている。

 そして文官の男は何やら紙に書いている。



 ◇



「もうらめですううううううううううううううん!」


 テスター先生が涙目で叫んだ。


 俺はまたテスター先生と1つになった。

 1週間この生活を続けた。




 新作のお知らせ


タイトル:パーティー追放する悪役に転生したけど俺以外のパーティーもみんな転生者だった~ストーリーがぶち壊れた世界でそれでも俺は死なずに奴隷ハーレムを作る~


キャッチコピー:悪役転生な上物語がブチ壊れた世界。それでも俺は成り上がり無双する!!


https://kakuyomu.jp/works/16818093080803942407


内容はタイトル通りの異世界転生無双モノです。


お読みいただければ嬉しいです。

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