第3話 地獄のハイパーアルティメット地獄課(六股男編)
ハイパーアルティメット地獄課に配属者は、男、男、男、男ばかり。女は一人もいなかった。女の裸を見て、性欲を満たすのは夢へと散った。
男の〇○○を見たことで、テンションは下降線をたどっていく。上半身は裸でいいから、〇○○くらいは隠すべきではなかろうか。ハイパーアルティメット地獄課は公然わいせつのたまり場だ。
達樹のところに、50くらいの男が近づいてくる。お風呂に入っていないのか、全身から体臭が漂っている。あまりの臭さに、言葉を思わず漏らしてしまった。
「く、くさすぎる・・・・・・」
男は血のけばしった目になった。目のいかれ具合を見て、現実世界でとんでもない犯罪をしでかしたのを察した。
「おまえ、こ・・・・・・」
臭いといっただけで、命を奪われる。失言には細心の注意を払ったほうがよさそうだ。
殺すといいかけた男に対して、電気鞭が振り下ろされる。
「ぎゃあああああああ・・・・・・・」
男はその場で気絶。電流によっては、死んでいてもおかしくない。
「風紀を乱すようなことはするな。貴様は罰として、一カ月間飯抜きだ」
「こ」の文字を発しただけで、一カ月間ごはん抜きにされる。一言一句に気を付ける必要がある。
電池鞭を持った男は、こちらに視線を向けてくる。「こ」と発した男よりも、よっぽど怖い目をしていた。こいつこそ、真の犯罪者ではないかと思えるくらいに。
「おまえ、不謹慎なことを考えただろ」
「いえ、そんなことはありません・・・・・・」
「今回だけは特別に許してやる。次に同じようなことを、電池鞭を思いっきり振り下ろしてやる」
ハイパーアルティメット地獄課に人権は皆無。人間を人間として扱わない、奴隷制度が成立している。
「貴様、体力がありあまっているようだな。重労働でビシバシとしごいてやる」
達樹にとって、地獄同然の生活がスタート。こんなところにいるくらいなら、死んだほうがましだ。
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