エピソードIII 筋肉痛

あの要塞が攻めてきて何か月だろうか。私達はまたいつもの朝を自分の寮で送っていた。

戦闘もこの前から何度もあったがブリッツでその度に制し、着々と企業が良い方向に向かっているのを感じた。

私はココア片手にソファーで基地の状況についてが書いてある日報を読んだ。どうにもアウトレイジの採掘に必要な一番工場のすぐ横の坑道が通れる状態ではなくなっているらしい。

おまけに瓦礫の撤去も厳しい状況だ。何せブリッツのような小柄な機体ですら這って進まなければならないほどに坑道がもともと狭いからだ。

だとすると、ただでさえ五機分しか見つかっていない材料が見つかる可能性が前まではあったが、この前の強襲でここで見つかる可能性はなくなったわけだ。

だが諦めるには少し早い。今、私たちの企業の巨大採掘口、メリーウェザー・ホールという深さ二百キロ弱、直径二十キロの超巨大な怪獣でも落とすつもりの落とし穴のような採掘口で探している。

だがいまだに報告がないことから多分見つかっていない。

私はココアを一口飲み、また日報を読んだ。

そんな時、トラファルガーが私の隣に座った。

「いつもみたいにココア飲んでるけど、朝と行ったらコーヒーじゃねぇのか?」

確かに言われてみればそうだ。なんでコーヒーを飲んでないんだっけ?

「確かにな。でも何かがきっとがあってココアをずっと飲んでいるような…」

「んー…強いて言えば俺が来た頃からずっとココアだよなぁ、エースは。」

というかなんで私はコーヒーではなくココアを飲んでるんだ?

人生の不思議なことが一つ増えた。なんだったっけ?理由がどこかにあったような…

いや、ないかもな。なんとなーくでやってたらココアを飲むようになったのか。

「特に理由はなさそうだ。自分でもよく分からん。今日はコーヒーを飲んでみるとするか。」

私はコーヒーを入れて飲むことにした。

さっきまで入れていたココアをすべて飲み切ったのちに、抽出したコーヒーを注いだ。なかなかにおいしそうだ。

さて、マグカップに入れて飲むとしよう。

そして注いで、湯気が立つ中、その熱い一滴を飲もうとしたその時だ。

ツルッ…

バリン!!

アッツアツのコーヒーが私のつま先に命中した。もちろん無防備な私にとってそれは致命傷だった。

「アッツ!!くそが!!」

私はとっさにこぼしたコーヒーを後にして、風呂場に飛び込み、冷たいシャワーで急いで冷やした。

「大丈夫か!?エース!!」

「大丈夫なわけあるか!」

マーキュリーが心配して見に来てくれた。しかし、今の私にはその質問に答えるほどの余裕などはなかった。

そうして冷やすこと十分、無事にやけどは免れたが、平穏な朝は台無しになった。

私はあきらめずにコーヒーを入れて飲もうとした。さすがに次はないだろう。

また暑くてきれいな茶色をした液体が湯気を出してマグカップに注がれる。

さあ、次こそコーヒーを飲むとしようか。

私はまたマグカップを取り、口に運ぼうとした。その時…

ツルッ…

バリン!!

さすがに二度目は引っかからない…ってアッツ!!

何じゃあこりゃあ…また落としてしまった!

私は再び風呂場に急行し、シャワーで冷やした。

今日の右足のつま先は本当に不運なことだ。

「おいおい、さすがに二度目はないぜ。」

「知るかぁ!!」

そしてシャワーで足を冷やしていると、なんでコーヒーを飲まないのかを思い出した。

小学三年生になって初めてコーヒーを飲んだ日以外にコーヒーを飲もうとするとコップごと落とすからだ。

まさに謎といわざるを得ないがどうやら確からしい。

「ああくそったれ、もうごめんだな。コーヒーは。」

そうして私はおとなしくココアを注いで、ゆっくり飲んだ。

「気の毒にな。ところで、アウトレイジを掘り出す方法を思いついた。

トラファルガーと一緒に二番口から行ってみたらどうだ?一番口と比べたら採掘場まで遠いが、たどり着ける可能性はある。」

私はコーヒーに疲れ果てていた。しかし、確かにアウトレイジ採掘場までは遠いかもしれないが、たどり着ける可能性は十分にある。やってみよう。

トラファルガーを連れて私はデッキに行き、ブリッツに乗って、二番口に入っていった。

『本当に行けそうか?』

「いけるさ。」

ナビゲーションすらもない仲にやみくもに進むのも難だが、やるしかない。

ブリッツには最新型の光軸を自動的に調整する高角度ライト搭載されているから洞窟探検にももってこいだ。

まぶしく光る灰色の岩の中を進むと行き止まりにぶち当たった。

「他をあたるか。」

『だな。』

また来た道を戻り、別の道から行ってみた。しかしそこも行き止まりだ。

また灰色の石の中を戻り、別の道に進むと、なんやら白い塊があった。

「これって、まさか…!」

『ああ、そうかもな。ナビゲーションをつなげておくぜ。』

その後まだ続く道を進むと、めちゃくちゃ狭い道に出た。残念だが進めなさそうだ。

「さっきのヤツ、ほってみるか?」

『だな。やってみようぜ。』

また戻り、さっきの白い塊を眺めた。明らかにアウトレイジだろう。

トラファルガーがどうやら爆薬を持ってきたらしい。多少狭い程度ならこれで進めるが、さっきほど狭いと進みようがない。

ということでこいつを使って、この塊をぶち抜くことにした。

トラファルガーは爆弾を塊のすぐ上にある割れ目に突き刺し、紐を伸ばした。準備完了だ。

『よし!セットしたぜ!!』

「いけっ!!」

一気にブリッツで紐を引いた。

ピシン…

ドカン!!!!

少し黙々と煙る。石がごろごろと転がり出てくると、中には真っ白なごつごつした空洞があった。

アウトレイジの空洞だ。

「こいつはすごいな。」

『ああ、大発見だな。んじゃあ、帰るか。』

私達には掘り出すものもなければ、持ち帰るものもない。なので、また来た道を戻り、二番口から出た。

「さっきのナビゲーションを本部に送っておいてくれるか?」

『もう送ったぜ。三分後に採掘班が来るらしいぜ。』

仕事が速い。チャラけてるように見えてもしっかり者だ。トラファルガーは。

デッキに機体を片付けて寮に帰ろうとすると、久しぶりにホークモンと会った。

「おっ!エース、なかなか久しぶりだな。何か月ぶりだ?」

「教官!多分四か月ぶりですよ。今まで何をしてたんですか?」

「別支部でいろいろやってたんだよな。ところで…」

その後、どうでもいいことを十分近く話していた。

「…ああ、そうなのか。ところで、今からバイクでドライブに行くのだが、一緒に来るか?」

「できるなら一緒に行きたいな。うちのアルフォンス・ペガサスが今ガレージで一人さみしいからな。」

「ああ、あのツーストロークのやつか。めちゃくちゃ速いよな。あれ。」

「まあな。君もエンパイアのようなスーパースポーツのバイクでよくオフロード走ったよな。」

「へっ、まあいいか、行くとしようぜ。」

私は寮に急いで戻り、バイクを出して、彼の寮の前に行った。彼は新品のようにピカピカな黒い単気筒のスーパースポーツ、エンパイアにまたがっていた。

「インカムつないでおいたぞ。久しぶりにあの山道に行こうか。」

「オッケーだ。無茶するなよ。ホークモン。」

私達はバイクで基地の中を時速百二十キロで走り抜けて山道に入った。

その後、山道に入りひたすらに走った。昼時の太陽がまぶしく私たちを照らした。

流れる川はそよそよと静かに聞こえるが、それに響くエンジン音はすさまじいものだ。まるで楽器のようなものを思わせる。

「さあそろそろレストランにつくぞ。」

そういって彼はウキウキになりながら峠を攻めた。なかなかに絵になる図面だった。にしてもかれの操るエンパイアは恐ろしく速い。どうなってるんだ。

単気筒の少し粗雑ながら比較的低い回転数のエンジン音がよく後ろからだと耳に通る。

その後、しばらくあの単気筒の悪魔についていくと、おしゃれなレストランがぽつんと山にあった。あまり人がいない。

まあそれもそのはずだ。今のようなご時世では厳しいというところだろう。

バイクを止めて、店に入る。チリリーンと寂しく鈴が鳴る。

「いらっしゃい…ってホークモンじゃないか。いつもありがとな。隣は友人かい?」

「そうなんすよ大将。今日もいつもの席は空いてますか?」

「山の窓辺ね。もちろん空いているさ。」

どうやら彼はいつもここの常連みたいだ。にしてもだいぶ親しげだが、何度ここに来たのだろうか。

その後、席に座り、メニューを見た。全部とても美味しそうなものばかりだ。

ビーフシチューに、煮込みハンバーグ、季節の魚と野菜の盛り合わせ。ほかにもおいしそうなものがいろいろとある。

彼の方に目を少し移すともう決まったような表情を浮かべて待っている。

私はビーフシチューにすることに決めた。その後、あの大将を呼ぶと、元気良く私たちのところに来た。

そして注文を取りしばらく外を眺めて待っていると次のお客さんが来た。さみしい鈴の音は活気を少し出して響いた。

大将は忙しそうだったが、それでも笑顔を忘れずに対応していた。

「そういえばだが、いつからあの大将と知り合ったんだい?」

「数年前さ。その時バイクでこけて助けてもらったのさ。」

そんなエピソードがあったとは驚きだ。にしても今はそんな気配は全くないほどに安定した走りなのだが。

「まあ、マシントラブルだからな。急にハンドルが暴れだして転倒したのさ。幸いプロテクターがしっかりしてる制服のおかげで命拾いしたが、

あばら七本と足をやっちまった。」

「そいつは気の毒にな。」

その後、バイクの話をして楽しんでいると、熱々の料理が運ばれてきた。

ビーフシチューは湯気が立ち、よく煮込んでいたようでとても美味しそうだった。

一方のホークモンはメニューには載ってないものだ。何だそれは?

「この料理のことか?ああ、バイクで転んでから五ヶ月くらいたった時にこの店に来たら、あの大将が作ってくれた賄い飯さ。

それでずっと記憶に残っていて、あの時以降この店に来てずっとこれしか食ってないね。」

野菜と海鮮とソースが絡み合っているおいしそうなものだ。

会話を楽しみながら料理を味わう。濃厚なシチューだった。

会計は私が請け負い、大将にありがとうというとまたおいでと優しく一言言ってくれた。

温かい目に見守られながら私たちは店を出た。

「さあ、山に戻るか。」

エンジンをかけて、甲高いツースト三気筒のエンジンが唸る。一方では荒々しい単気筒九十二馬力のエンジンが雄たけびを上げていた。

アクセルを回し山を一周回ってから戻ることにした。

美しい木立が並ぶ中、ホークモンが一言言った。

「誰もいないから競争しようぜ。」

確かにいい考えだ。今の時間帯はこの峠はほとんど誰もいない。というのも物資輸送用の峠だからだ。

まともに通るものは限りなく少ない。おまけにスピード制限はない。

「スピード違反もないからな。まあ、死なないようにやるか。」

そうして、限りなくあほなレースが始まるのであった。

「あの標識がスタートだ。」

彼の指さした先にはトラックの書かれた重量物運搬路の標識があった。

私はそれに備えてクラッチを落とした。

標識が迫り、互いに並ぶ。

そして、標識が過ぎた途端、アクセルを吹かした。

ツーストの甲高い音が森の静寂を破りながら走った。

エンパイアと比べてトルクはこっちのほうが太い。

出だしは有利だったが、コーナーでは、彼のエンパイアが一気に速度を上げて差を詰めてきた。

さすがに私も話そうと必死に走るが、それでも彼は離されずについてくる。どうやら腕がなまったようだ。

最近はブリッツしか運転してなかったこともあり、なかなかに思うように動かなくなっていた。

ふとそんなことを思っていると、もう目の前にはヘヤピンコーナーがあった。

くそっ、減速が厳しい。

急いでリアブレーキを精一杯踏み、リアをロックさせてそのまま滑らせた。

キキーッ!!

と、大きな音を響かせながらペガサスは方向を変えて曲がった。

バイクで久しぶりにドリフトしたが、なかなかにうまくいった。だが、今ので差はもう僅差になった。

その後、ヘヤピンの連続で峠を登り終えると、そこには峠の終わりを告げる標識があった。

コーナーからの離脱速度が若干遅かったせいで、立ち上がりが悪い。

最後の直線では、ほとんど並んだ。

アクセルを吹かすが、もうこっちはこれ以上伸びない。くそっ、限界か?

その後、勝負を忘れてひたすらに前かがみになってアクセルを吹かした。

そして、何分にも感じられるような一瞬が過ぎるとともに、標識を通過した。

急いで減速し、また速度を落とした。

『すまないが、どっちが勝ったかわかるか?』

「申し訳ないが、見てなかった。」

マジか。という顔を浮かべているのが想像できた。

しかし本当に僅差だった。まったくわからない。

『まあ、楽しめたらそれでいいんじゃあないか?』

「そうだな。」

夕日を背にして、緩やかな道を走った。しばらくすると、インディバル・パーシュート社の今も動く三番工場が見えた。

そして、門をくぐると、もうそこにはいつもの施設が目に広がっていた。

「楽しかったな。また今度会えたらドライブに行こうぜ。」

「そうだな。ホークモン。」

その後、ホークモンと別れ、寮に帰宅した。すぐに晩飯を食べてシャワーを浴びた。

温かい布団に包まってそのまま私は眠りについた。

翌日、気持ちいい目覚めで朝が…

始まることはなかった。

そう、先日遊びすぎて筋肉痛になった。それも全身。

体が痛すぎる。動こうもんならビキビキと全身に痛みが響く。何たる事態だ…!

そうして十分後、起こそうと思っても起きることができない、いや、起きてはいけないままベッドに横になっていると、マーキュリーが私の部屋をノックした。

「大丈夫か?まさか筋肉痛になったのか?遊びすぎで?」

「多分な。」

「エース大佐なっても筋肉痛は避けられんのかぁ。まあ、お大事に。本部には連絡しとくし、みんなには話しておくからさ。」

「へっ、そうだな。大佐になってもなるものはなるな。あと、ありがとう。」

そうしてマーキュリーは赤い炎の書かれたロングコートを背に去っていった。

何もできない。このままではどうしようもない。私はひたすら寝て、一日が終わるまで待つとしたのであった。

ガチャン…

ドアが開いて、トラファルガーが顔を出した。片手には何やら地味にイカしたメカメカしいゴーグルを持っていた。

「よぉ、元気してないよなぁ、エース。」

「してたら仕事に行ってブリッツの調整を進めてるわい。それで、その肩手のゴツいゴーグルは何だ?」

「これか?」

彼は片手にあるゴーグルを少し上げた。

「こいつはブリッツの操縦用のゴーグルだぜ。作業を多少なりとも進められるだろうだってよ。」

「はい?社畜か?私は?」

トラファルガーは真っ白な歯を出してアッハハハと笑った。

「すまねぇ、説明が悪かったな。こいつでブリッツと脳幹を接続することで、体を使わずとも働けるだろってことよ。」

なるほど、脳幹リンク機構にあるリンク機構を使ってブリッツと脳幹を接続することで自分の体のようにブリッツを動かすアレだな。

にしてもよくそんなアイデアを思い付いたものだ。さすがはトラファルガーだな。

「さて、エースのブリッツをすぐ乗れるように今寮の前に輸送用のトラックでブリッツ運んで、低い場所から乗れるようにしてるから、そこまで頑張れよ。」

「分かった。」

私はトラファルガーからゴーグルをもらった後に、響き渡る痛みを乗り越えてそのまま玄関から出て、目の前の荷台に乗っているブリッツに乗った。

今のでかなり体が悲鳴を上げている。しかし、もうこっちのものだ。あとはゴーグルを掛ければいい。

ゴーグルをかけて、ジェネレーターを起動すると、今までの視点が変わった。

コックピットにいる自分ではなく、ブリッツの目線となった。

手を動かすとブリッツのメカメカしい腕が動き、指も細かく自分の思う通りに動く。

輸送用のトラックから起き上がり、作業を始めた。それにしても視線がずいぶん高い。こんな視線だったなんて驚きだ。

未体験のゾーンに踏み入れながらも作業をした。まずは、コンテナを輸送することからだ。今まではクレーンなどを使っていたが、ブリッツを使ってやるのもありかもしれないと思うほど軽快に持ち上がった。

その後、肩にコンテナ二つを担ぎ、そのまま予備倉庫に放り込んだ。それを繰り返すこと数分、無事にコンテナの輸送は終了した。

次は機関銃の整備だ。基地に攻め込まれたときに足止めになる。しかし、この前足止めはできたものの、大半が破壊されてしまった。

巨大なレンチとドリルをもって、機関銃のある屋上のフロアに向かった。

そして、ブリッツで整備してみた。すると、なんということだろうか。めちゃくちゃやりやすく、器用なものだ。

ありえないほどの器用さに驚きつつも整備をしていると、案外サクッと終わった。

その後、暇を持て余した私は、下に降りて、自分の作業場の机に置いてあった未完成のラジオを手に取り、ブリッツのデッキに行き、それを立ちながら組み立てた。

「何をしてんだ!!エース!!」

ローマが驚きながら私を見た。

私は話す手段がないため、デッキにしゃがみ、今やっていることを見せた。

「すげぇな。めちゃくちゃ器用だな。あっぱれだよ。」

私はそのまままたラジオを組み立てた、はんだを付けて出来上がりだ。

「…ってか体の調子はどうだ?」

私は恐らくこの位置にあると思うゴーグルを外すと、元の自分に戻った。そして肩を回すと、すっかり治ったようだ。

コックピットのハッチを開けてローマに一言はなした。

「治った!!」

「そいつはよかったな!!」

私はブリッツの手のひらに乗ったラジオを手に取って、デッキから降りた。外は夕日が昇っていた。

「一緒に寮に戻ろうや。」

「ああ、昼めし食ってないから腹減ったな。」

「アルテミスが先に帰って飯作ってるらしいぜ。」

「そうか。そいつは最高だな。」

私とローマはデッキを背にして自分の寮に帰った。その後飯を腐るほど食べて、寝支度を整えて、そそくさと布団にくるまった。

暖かくして一夜を過ごした。

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