10.『Hit Parade~奇跡のライブステージ~』(著:夏目 漱一郎)
【作品URL】https://kakuyomu.jp/works/16817330669181021663
【ジャンル】人間ドラマ 【完結済】125,707文字
【セルフレイティング】暴力描写有り
これは、喜劇であり、人間ドラマであり、ファンタジーでもある。
『トリケラトプス』という四人組ロックグループは、ある日突然、活動を停止します。日本最高のロックバンドと称された彼らの活動停止には、何やらワケがあって……?
テレビNET開局50周年記念番組として、24時間テレビの企画を任された本田智章は、かつて一世を風靡した『トリケラトプス』のライブを生放送することを決める。でも、『トリケラトプス』の消息は不明。
そのため、部下である初音陽子に、彼らの消息を探して出演交渉をするよう言いつけるところから物語は始まります。
全体を通して、作者様お得意なコメディ要素がエンターテイメントにうまくハマって、とても楽しい作品に仕上がっています。
某著名な喜劇映画監督を彷彿とさせてくれる作品だと感じました。
前半は、『トリケラトプス』が解散した理由という大きな謎によって先を読ませてくれ、その理由が判明してからは、一体どうやって出演してもらうのか?という謎の提示が、最後まで読者を飽きさせずに惹きつけてくれます。
音楽に興味がなくても楽しめると思います!
もちろん、音楽が好きな方は、是非読んでみてください。
良質なエンターテインメント作品です。
最後のオチも、とても感動的で盛り上がるシーン……なのですが、個人的には、人間ドラマで終わって欲しかったかな、という感想を抱きました。
決してこの結末が悪いというわけではありません。
(※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。)
ただ、人間ドラマとして始まったストーリーは、人間ドラマで感動を与えてこそのエンターテイメントなのかなと個人的には思うのです。
例えば、前島晃を崇拝していた喜矢尻が彼のテクを完璧にコピーしていたとか、実は生前に前島晃から教えてもらったことがあるとか……生きた人間のドラマですね。
死んだ人間から生きた人間へ繋いでいくもの……そういう目に見えないテーマがあっても良かったのかな、とちょっと思いました。
この結末だと、もう『トリケラトプス』は、これで本当の解散。これが唯一無二のライブで、後世には伝説だけが残る……という感じでしょうか?
まさか幽霊が出るとは思わなかったので💦
それまでが、かなりリアリティ豊かに書かれていた分、結末だけ違和感を覚えてしまいました。
それならそれで、何か事前にそういう伏線があると自然だったかもしれません。
オカルトが存在する現代ファンタジーとして書かれていれば、この終わり方は最高に輝いていたかと思います✨
こちらは既にレビュー済みになりますので、キャッチコピーのご紹介を……
『一夜の奇跡と喜劇のエンターテインメントをあなたに☆彡』
こちらで、いかがでしょうか?
レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。
もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦
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宜しくお願い致します。
以上。
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