9.『Gemstone』(著:@kumehara)
<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16817330669656748496
【ジャンル】異世界ファンタジー 【連載中】301,243文字
【セルフレイティング】残酷描写有り/暴力描写有り
なかなか孤高なタイトルです。
カクヨムでは、短いタイトルや英字タイトルって、あまり読まれにくい傾向にあるようですが、そのような条件下でも高い評価を得ていらっしゃる作品ですので、これは胸を張ってご紹介させて頂きます°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
あらすじに以下の注意書きがありますので、念のため貼り付けさせて頂きます。
「※差別、戦争、水害、火災、疫病にまつわる表現が含まれております。ご不快な思いをさせてしまう恐れがございますので、お読みになる際は予めご了承ください。」
差別といっても、魔法が使えない人間を差別するといったものなので、完全にファンタジー(フィクション)の世界における差別用語です。
ですので、個人的には全く気になりませんでした。
これが現実世界にもある差別用語だと、注意書きがあっても良いかなとは思いますかね。
現在、第二幕まで掲載されているのですが、私は第一幕(139話)まで拝読させて頂いた感想になります。
水魔法を操る王族が統べる国・水の国アクアマリンの第二王女であるロレッタが、辺境の小さな名も無き村で暮らす剣士・リューズナードに輿入れし、二人のじれ恋が始まるストーリーです。
とにかく全体を通して、美しい文章で丁寧に描写された世界観と、二人の関係性が少しずつ変化していく様が、読んでいていて心地良い作品です。
一話ずつが読みやすいように文字数を工夫されていて、さくさく読めますし、何より文章の読みやすさは、お手本にしたい!
平民と王女様という身分違いの恋でもあるのですが、ヒロインのロレッタがとても心清らかな乙女で、その偏見のない考え方に共感がもてます。
突然始まる結婚生活は、ロレッタが想像していたものとは違っていて、さっぱり夫との絡みがないまま村での生活が進んでゆくのですが、村の人たちから信頼されているリューズナードの話を聞くことで、彼への期待感が増していきます。
たまに現れるリューズナードは、外見描写がないにも関わらず、その男前さが伝わってくる見事な表現力!
いい意味で、読者の妄想を掻き立ててくれる素晴らしい作品だと思います。
仕草や言動から、キャラクターの造形を表現できるのですから!✨
そして、慣れない村の生活にも前向きで、少しずつ村に溶け込んでゆくロレッタと、不器用だけど頼もしいリューズナードの二人の恋路がうまくいくよう応援したくなります。
私がこの作品で一番好きなエピソードは、ロレッタとリューズナードが手を握り合って眠るシーンですね。
ここから一気に二人の距離感が近づく、ターニングポイントだと思います。
眠ると言っても、変な意味ではありませんので、あしからず(笑)。
ちょープラトニックラブです(*˘︶˘*).。.:*♡
プロローグの引きとしている以下の台詞もいいですよね。
「……ロレッタ・ウィレムス王女殿下。私と――離婚を前提に、結婚してください」
「離婚を前提に」って、何ごと?!( ゚д゚)ハッ!
……となるので、いい引きだと思います。次が気になります。
ただ、その後のストーリーの起伏がなだらかに進むため、続きが気になって先を読み進めちゃうといった作風ではないことがPV減少の原因なのかなぁと感じました。
例えば、うちの『鬼姫は月夜に恋ふ』は、一話4,000文字くらいあるのですが💦
なるべく次が気になる引きまで書いて、話を切り替えるようにしています。
それでもやはり一話から二話にかけてはPVが減りますが、その後は比較的みなさん最後まで読んでくださっているように感じています(三分の一くらいですけど💦)。
とは言っても、こちらの作品の一話1,000~2,000文字程度という読みやすいペースで書かれているのも、これはこれで良いと思うので……悩ましいですね(;´д`)
これはもう作者様の好みと意向による問題かと思いますので、あまり参考にならない内容で申しわけありません💦
読んで損はない作品ですので、是非ご一読してみてください✨
こちらの作品は、既にレビュー済みのため、キャッチコピーの紹介を……
『丁寧な描写と世界観の中で紡がれる拗らせ夫婦のラブストーリー❤』
こちらになります♡
もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦
コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)
参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。
宜しくお願い致します。
以上。
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