2.『千の箱庭 〜婚活連敗王子はどうしてもフラグを立てられない〜』(著:宇野六星)
<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16817330660424976616
【ジャンル】異世界ファンタジー 【完結済】261,128文字
こちらの作品は長編で、尚且つ筆者様から「3エピソードくらいでの離脱される傾向にあるので、序盤に読みにくいところがあるのかなと思っています。」と具体的なご要望を頂きましたので、第一話の三話(〝彼は契約した〟)までを拝読した感想を述べさせて頂きます。
とても斬新な世界観と構成だと思いました。
プロローグの冒頭に登場する名前「シェヘラザード」といえば、やはり『千夜一夜物語』の登場人物でもあり物語の語り部でもある王妃が真っ先に思い浮かびます。
なので、これからいろんな登場人物たちの物語がめくるめく語られていくのだろうな、と予想できます。
その通り、物語は、このシェヘラザードの管理している千の箱庭で、人生をやり直した登場人物たちを幸せにすることが目的?……だと思います💦
ファンタジーと見せかけたSFは、私も好きです^^
題材も需要も悪くないと思います。
ですが、くだんの問題の三話め「〝彼は契約した〟」を読み終えて、離脱の理由がわかった気がします💦
アナスタシアの結末が曖昧だからではないでしょうか。
文章の読みにくさではなくて、単純に読者は「え? アナスタシアは結局どうなったの?」と思うのではないかと(;'∀')
アナスタシアの結末が曖昧なまま、第二話ビビアンの別人物の視点へ飛んでしまうので、読者はついていけなくなるのだと思います。
この後の話も、しり切れとんぼになるのかな?と読者の期待を奪ってしまうことになります💦
ちなみに、アナスタシアの話は、もう一切出てこないのでしょうか?
読者に離脱されやすい傾向として(あくまで私が調べて知っている範囲の知識です💦)、作中での視点の切り替わりの多さが挙げられます。
おそらく筆者様は、群像劇をイメージされて書かれているのだとは思うのですが、プロローグがシェヘラザードの一人称、第一話(アナスタシア〜前世の記憶)がアナスタシアの一人称、第二話(〝彼は躊躇した〟)で急に三人称になったかと思いきや途中でシェヘラザードの一人称に変わっているんです。
この視点の切り替わりは、ちょっと読者がついていけなくなるかもしれません💦
物語全体の観測者であるシェヘラザードの神視点で書かれるか、もしくは三人称多元視点で書かれるのが良いかと思います。
視点についての説明は、WEBで検索すると色々出てきますので、省きますね。
群像劇で一人称を使うことはありますが、一人称の目的として読者が感情移入しやすくし、物語への没入感を深めることが挙げられます。なので余計に、読者はアナスタシアの結末がどうなったのか気になるんですよね(少なくとも私は気になりました)。
もし、これが三人称で書かれていたら、読者はアナスタシアから少し引き気味で物語を眺めることになるので、どうなったのかは気になるけど、もしかしてまた後で出てくるのかな?と期待しながら読み進める……これが群像劇です(たぶん)。
で、こちらの作品のあらすじを拝読させていただいたのですが、「転生ヒロインの話と見せかけて相手役王子様の話。」と書かれていらっしゃいますよね。
おそらく、だからこそアナスタシアの一人称から入って、途中から現れた王子様の話を主軸に進んでいく……という構成に意図していらっしゃるのかと思いました。
その思惑は、大変成功していると思います。
ただ、その意図の所為で、離脱も促しているのだとしたら、勿体ないかなぁと個人的には思います。
……まぁ、わかりませんよ? 私ひとりが勝手に言っているだけなので💦
アナスタシアの話に何かしら区切りをつけてあげて、それからビビアンの話へ移るようにするか、もしくは人称を見直すか……今のところ私が考えられるのは、それくらいですかね(;^ω^)
もちろん、自分が読みたい話を楽しく書いただけでも、全然いいとは思います!
そこをどうするかは、筆者様次第ですので、私の言ったことが全てではないと思いますし、私の言ったとおりに直さないといけない、というわけではありませんので誤解のなきように!💦
題材としては、とても好みの作風ですので、時間ができれば残りの話も追わせて頂きたいと思います^^
レビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……
『多次元ワールドへようこそ。異世界は、こうして作られる!』
こちらで、いかがでしょうか?
レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。
もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦
コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)
参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。
宜しくお願い致します。
以上。
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