22.『冬木シオリ・エスプレッシーヴォ -喫茶探偵物語余話-』(著:きよし)

<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16818093074486514885

【ジャンル】現代ドラマ 【完結済】24,713文字


 タイトルに「喫茶探偵物語」とあったので、ミステリーかなと思いきや、これは…………SSですね( ºωº )

 本編があって、同じ登場人物を使ったサイドストーリーのことです。 


 そして、タイトルにある「espressivo(エスプレッシーヴォ)」は、イタリア語で「表情豊かに」という意味があるようです。


 文章は、分かりやすくて読みやすかったです。

 キャラクターの特徴も書き分けられていて、良かったと思います。

 応援コメントで、他の方への返信に〝初めて書かれたラブコメ〟とありましたが、シオリとナオトの微妙な心の動きをうまく描写されていらっしゃるなと感じました。

 特に、ナオトがシオリのために苦手なプールを楽しもうと努力し、シオリのお陰でプールを楽しめた、という流れは、じんわりと胸があたたかくなるような素敵なお話でした^^


 最後の終わり方も、良かったですね。

 シオリとナオトの関係は、まだ互いに恋と自覚してないのかな?

 夏(恋)の続き、を予感させる終わり方ですね^^


 これは、本編の方を先に読みたかったですね~! ( ˊᵕˋ ; )💦


 というのも、私は、この話だけを読んでも、登場人物たちに感情移入ができませんでした💦

 一話で、各キャラクターたちの紹介をしてくれてはおりますが、これが一体どういう集まりで、彼らがどういう関係性なのかが分かりません。

 シオリとナオトが恋人未満のような関係である、ということも、半分くらい読み進めて、ようやく分かるようになっています。

 これは、先に本編を読んで、キャラクターたちに馴染み、愛着をもった読者向けのSSになっていると思います。 

 本編を読まない方に、この作品から導入を~というのは、ちょっと厳しいんじゃないかなぁ( ˊᵕˋ ; )💦


 長編作品にも、日常シーンって、ありますよね。

 ストーリーが動く前とか、話と話の間にある閑話ですね。

 あれって、書く方も読む方も、面白いと思って書いている人、読んでいる人、少ないと思います。

 日常シーンは、その名のとおり、キャラクターたちの日常を描いているので、話に動きがないし、どちらかというと退屈になりがちです。

 もちろん、楽しい日常シーンを書かれる作家さんは、いらっしゃると思いますが、苦手な方は多いのではないでしょうか?|ω¯๑)←自分のことは棚に上げるw

 しかも、その楽しい日常シーンですら、ストーリーを把握している読者でないと、なかなか楽しむことは難しいと思います。何故なら、キャラクターたちに感情移入できないからです。


 学校の教室で、あなたは一人、席に座って本を読んでいます。

 その傍で、何やら楽しそうに話をしているグループがいるとします。

 もし、そのグループが、親しいクラスメイトだったら、その話題が自分も知っている内容だったら……あなたも楽しめると思います。

 でも、普段から会話すらしない他のクラスメイトだったら?

 話している話題が、自分には全く分からない世界の話をしていたら?

 その話を聞いて、あなたも楽しめますでしょうか?


 ……あまり、例えがよくなかったかな( ºωº )

 要は、登場人物たちを知らない読者が読んでも、自分は話の蚊帳の外……な感じがしてしまうんですよね💦


 この作品が悪い、と言っているわけではないですよ!(;´д`)

 先に述べたとおり、文章もしっかりされているし、感情の起伏を巧く描写されていらっしゃる、書く力のある方だと思います。

 本編を読んでいて、キャラクターたちを知っている読者が読めば、きっと楽しめる作品になっていると思います。


 日常シーンというのは、それだけ単調で、よほど登場人物に愛着がないと読者は退屈すると思います。

 番外編から本編への導入とするのであれば、キャラクターたちの日常シーンではなく、本編と同じジャンルでSSを書かれた方が良いと思います。

 例えば、こちらの本編がミステリーなら、プールへ出掛けていった先で、何か些細な事件が起きて、それを解決する、という内容が含まれていれば、読者は「ああ、この作品は、こういう謎解きをする話なんだなぁ~面白そうだな、本編も読んでみようかな」となるわけです。


 ……すみません。なんか、偉そうに(;´д`)

 本編を先に読もうかどうか、悩んだのですが……まだ他の参加者さまの作品もありますので。なんだか中途半端な感想となってしまって、大変申し訳ない💦

 落ち着きましたら、改めて本編の方も拝見させてください^^

 ミステリーは大好きですので!



 こちらの作品へレビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……


 『泳げなくても、君と一緒なら、どこでも楽しめる。――夏の一幕。』


 こちらで、いかがでしょうか?


 レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。


 もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦

 コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)

 参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。

 宜しくお願い致します。



以上。

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