《5000PV越感謝》【自主企画用】カクヨム作品読書感想文📖🖋

16.『CURSE＋HOLIC 〜呪われフェチ子とおせっかい聖女〜』（著：紙月三角）

＜作品URL＞https://kakuyomu.jp/works/16818023212216713122

【ジャンル】異世界ファンタジー　【連載中】52,923文字

【セルフレイティング】暴力描写有り

※長編のため、第二章の第十三話までを読んだ感想になります。

　これは、また奇想天外なファンタジーがやってきましたよぉ～♪

　タグに「百合」「ガールズラブ」が設定されていますが……この二人の少女の関係が恋愛関係に発展していく、という意味なのでしょうか？

　私の中で「百合」って、女性同士の恋愛、という位置づけなのですが、今のところ、恋愛要素は、あまり感じられないようです。

　そこで気になって調べてみましたら……「恋愛に近い友愛や広く友情を含んだ作品も百合と言うことが多い」だそうです。

　なので、とりあえず、女の子同士の友愛物語として読み進めますね＾＾

　この作品は、とにかく呪われフェチの女の子マウシィのキャラが、ずば抜けて異色です。おせっかい聖女アンジュも、マウシィを見て「ワタシが、アナタにかけられた呪いを全部解呪してあげる」と付いて行く、かなり肝っ玉の据わった女の子ではありますが、マウシィの異色さには適いませんね。

　気味の悪い言動の描写が素晴らしく巧みですね！

　ホラー小説を書くのも得意なのではないかと思うくらいです＾＾

　異世界転生者を〝血異人（ちいと）〟と呼んで、彼らを悪役とする設定も、尖っていて、すごく良いと思います！

　先の展開にて、彼らと敵対していくのだな、という図式が分かりやすいです＾＾

　ストーリーも文章も分かりやすくて、テンポが良いので、サクサク読めます。

　この作品の肝は、やはりマウシィというキャラクターを読者に受け入れられるかどうか、だと思います。かなりグロい描写もありますから。セルフレイティングに「残虐」もつけた方がいいんじゃないかしら？と思うくらいです💦

　ただ、ハマれば絶対にヒットしそうな要素は兼ね揃えていると思いますので、これからも是非がんばって書き続けていって欲しいです！＾＾

　マウシィは、たくさんの呪いをかけられている少女なのですが、「呪い」＝「愛」だと勘違いしている、いわゆる病んデレキャラ？というやつです。

　その呪いを解いてあげようと、お節介を焼くのが聖女アンジュです。

　呪いを解いて欲しくないマウシィに、呪いを解きたいアンジュ。

　この相反する関係は、物語を面白くする要素しか感じられません（褒めてます）。

　二人の関係性と絆を、どれだけ読者に好きになってもらえるか、が大事ですよね。

　前に、ここで感想を書かせて頂いた『ディザイアー・スプリット』という作品も、バディものでした。そこでも少し書きましたが、互いが相手のことをどう想っているのか、感情面の描写があると良いですね。

　要は、読者の感情を揺さぶることが大事なのです。

　感情を揺さぶる作品ねぇ……今の私の課題でもあります( ºωº )

　まぁ、できていない私が言うのも説得力に欠けるのですが💦

　第一章と第二章の間に、もう一エピソード何か欲しいです！

　というのも、第一章で二人が出会い、第二章で敵と戦いながら既に二人の間に友愛が芽生えてしまっている(;^ω^)

　私としては、第二章が、第三章か第四章くらいの盛り上がりになっていると感じました。出会いから書くのであれば、二人の関係が近づいていく過程エピソードが欲しいです。

　第二章の最初の二話で、旅の道中の描写を地の文で簡略化するのではなく、リアルタイムのエピソードとして書いて欲しいなと感じました。

　特に、マウシィを気持ち悪がってか、アンジュが避けるシーンは、地の文でそうだと説明されても、あまり感情を揺さぶられません。その場に読者がいるような気持ちで「あっ……」という切ない描写を、読者にリアルタイムで見せてください。その方が断然、感情を揺さぶられるシーンになると思います。

　マウシィを助けたいと思いながらも、自分の身可愛さを捨てられないアンジュの葛藤……とても深いテーマが潜んでいると思います＾＾

　マウシィは、今のところ、不気味さが強烈すぎるので、もうちょっと弱みを見せてあげてもいいかもしれません。

　例えば、先に挙げた、アンジュがマウシィを避けるシーンで、マウシィがちょっと傷ついた顔をしたら、どうでしょうか？

　きっと読者は、マウシィのことを守ってあげたくなる対象と思うのではないかな。

　ここのエピソードは、やはり重要な気がするので、出来れば掘り下げて欲しいですねぇ。……って、偉そうにすみません💦

　もし、エピソードを増やしたことで文字数の制限か何かがあるようでしたら、第一章にある冒頭の世界観の説明は、思い切って省いちゃってもいいと思います。

　ストーリーの中で、ちゃんと血異人（ちいと）が出てくるので、その時に、会話文と地の文で軽く説明するだけでも読者には伝わるんじゃないかしら。

　もちろん、今の冒頭でも、読みにくさは感じないので、そのままでもいいかなぁとも思うのですが……人によっては、冒頭に世界観の説明をされるとブラウザバックされる方もいらっしゃるようなので、なるべく冒頭に説明は持ってこない方が良いかもしれません。カクヨムでのPVを増やしたい場合は、ですね💦

　どうしても説明したい場合は、「シュエルドラード大陸について」とかいう話を一話の前に作ってあげて、そこで世界観について説明する、という手もあります。

　先に述べた冒頭の設定文を見てブラバする方は、そういうプロローグっぽい話を飛ばして、一話から読んでくれますから＾＾

　個人的には「シュエルドラード」という大陸名とか、世界の名前みたいなものって、実際ストーリーが進んでいくと、あまり出番がなかったりするので、ストーリーの中で必要になった時に書いてあげればいいんじゃないかな、と思っています。

　あくまで私論ですよ💦

　作者様の中で大事にされている世界観や、こだわりがあるようでしたら、断然そちらを優先してください。

　それから、こちらの作品のキャッチコピーですが……

『「呪い」でつながる女子+女子コンビの異世界ファンタジー』

　「呪い」と「異世界ファンタジー」というワードは、良いと思うのですが、「女子」というワードが重複しています。これは、勿体ないです。

　キャッチコピーは、文字数が35文字までという上限がありますよね。

　その短い文字数を使って、最大限に作品の魅力を読者へ伝えなくてはいけません。

　私なら、以下のようにするかなぁ。

『呪いフェチ✕まじめ聖女＝★★★異世界チートと戦うGLアクションコメディ』

　「女子」というワードは、「GL」に書き換えています。

　そのテの話が好きな読者には、このワードで伝わるそうですｗ

　恥ずかしながら、私は、最近まで知りませんでした💦

「★★★」は、適当に他の用語で埋めていただいても結構です（笑）。

　絵文字を使うと、ぱっと見て、目に留まりやすいので＾＾

『呪われたいヤンデレ少女は、おせっかいな聖女の愛に浄化される。』

　というのも面白そうｗ

　タイトルも、『CURSE＋HOLIC 〜呪われたいヤンデレ少女と呪いを解きたい聖女は、異世界人と戦いながら愛の力で呪いを解く！〜』とか、ストーリーを具体的に副題へ入れてあげた方がPVは増えると思います。

　……すみません、最後の「愛の力で呪いを解く！」は、この作品の最終目標が分からなかったので、例えで書きました💦

　上記に挙げたものは、全て例えですので、筆者様の構想されているストーリーに合わせてみてください＾＾

　こちらの作品へレビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……

　『異色のGLコンビ★ヤンデレ少女の呪いを解くのは聖女の愛っ？！』

　こちらで、いかがでしょうか？

　レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。

　もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦

　コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)

　参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。

　宜しくお願い致します。

以上。