5.『時代遅れの魔法使い、追放者とパーティを組む』(著:バリー・猫山)

<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16818023213548813162

【ジャンル】異世界ファンタジー 【連載中】68,015文字

【セルフレイティング】残酷描写有り/暴力描写有り


 ※諸事情により、順番が前後します。


 これは、すごい! 面白い!

 筆者様は、ストーリーテラーですね!

 長いので冒頭だけ読んで感想を書こうと思っていたのですが、一章分を読み切ってしまいました(´∀`*)

 面白い話の展開の書き方をよく心得ていらっしゃるのだと思います。

 むしろ、私の『宇宙樹の生贄』にアドバイスが欲しいですww

 安定した読み心地なのに、何故こんなに読まれていないのか不思議💦

 是非、私にレビューを書かせてください(✧Д✧)✨


 私がこの作品で一番惹かれたのは、モンスターの生態系です!

 異世界ファンタジーですからね。モンスターが出てくるのは珍しくないのですが、登場するモンスターの一体一体の分類と詳細な設定がリアルに感じられます。


※以下、作中から抜粋させてください。

――――

【マスエレフ――MASS-ELEPH――】

分類:哺乳類種

生息地:グランデ草原他

討伐難易度:D

 主に草原地帯に生息している草食動物。巨大な体躯だが臆病な性格。外敵を見つけるとすぐさま逃げ出す。ただし、稀に凶暴な個体もいるため要注意。

 その肉は臭みも少なく適度に脂が乗っているため美味。

――――


 「MASS-ELEPH」とか、まるで学名のようじゃないですか。

 私、学生時代に生き物屋をやっていたもので、こういうの好きなんですよね。

 「哺乳類種」と分類があるのもツボです。

 ……え? ただの私の好みの話じゃないかって?

 いえいえ、これだけじゃあないのですよ。

 生物専攻されていたのかしら?と思わせるようなストーリー展開が光っています。

 これはもう是非、読んでみて実感して欲しいです。


 この作品の見どころは、魔法使いが時代遅れとされる世界で、大魔法使いの主人公リサが、他のパーティ追放メンバーたちと冒険をし、世間を見返す、という「ざまぁ」要素があるところでしょう。

 第一話だけでも読んでもらえたら、きっとその魅力が伝わると思います。


 冒頭の書き出しは、悪くないと思います。

 最初に、この世界観を読者に伝えておかないと、後に出てくる「ざまぁ」要素が効力を失いますからね。わかります。


「だがしかし、この問いに対して「魔法使いだ」と答える者はいないことだろう。」 


 ここでちょっと「なんで?」と思っちゃったんですよねぇ。

 魔法使いは、アイドルみたいな存在だと、異世界ファンタジー好きな人なら思っている筈だからです。

 「~いないことだろう」と言われると、読み手に向かって語り掛けているように感じるからですね、きっと。

 「、いない」という情報を付け足してもらえたら、すんなり「ああ、そういう世界なんだなぁ」と、話に入り込めたかなと思いました。


 その後は、ギルドの様子が描写され、疑似魔法の弾丸――『魔弾』が魔法にとって代わっているため、魔法が廃れてしまっていることが分かるようになっています。この書き方は、自然で分かりやすく、素晴らしい書き方だと思います。

 異世界ファンタジーであるあるな失敗として、まず最初に世界観の説明をしようとして、がっつり地の文で説明を書いてしまうと、大半の読者はツマラナイと判断して読むのを辞めてしまいます。そこを地の文ではなく、エピソードでうまく説明しているので、素晴らしいのです。


 そして、その後で、主人公リサが、どうして魔法使いをやっているのか、その目的も明らかにされています。

 他の作品への感想でも書いたのですが、早めに主人公の目的を提示することは、結構大事です。読者は、この作品がどういう話なのか、はっきりしたラベリングが分かると安心して読めるようです。


 しかも、なんとこの後に、「ざまぁ」エピソードまであるのです!

 第一話からして、パワー要素がモリモリです。

 なので、5,611文字もあるんですよねぇ。

 最初に、この文字数を見た時に、ちょっと長いかなぁと思いました。

 WEB小説で読みやすいと一般的に言われる一話の文字数は、1,000文字~2,000文字程度です。初っ端から5,000超えだと、文章を読み慣れていないユーザにはハードルが高いのかもしれません。

 二話くらいに分けても良いかもしれませんね。

 ただ、内容は、とてもレベルが高いものになっているので、一話を最後まで読んでもらえれば、きっと続きが読みたくなると思います^^


 肝心の「ざまぁ」エピソードは、魔法使いを馬鹿にする嫌な男を主人公リサが強力な魔法を使って言い負かす、スカッとするシーンになっています。

 この嫌な男の書き方も巧いですねぇ~。これは、誰が読んでも「ざまぁ」して欲しくなりますw

 ただ、ここでちょっと「う~ん」と思った要素がありました。

 リサが、嫌な男を撃退する方法です。

 もちろん、魔法を使うのですが、長い詠唱時間を省く無詠唱の魔法を使って撃退するのです。

 (∩^o^)⊃━☆゚.*・。

 これって結局、魔弾と変わらないんじゃ……?

 って、思ってしまったんですよねぇ💦

 すみません(´;ω;`)

 『魔弾』と『無詠唱の魔法』の違いが、この時点では、あまり感じられない。

 身体から魔法を出すか、銃から出すか、くらいの違いですからね。

 無詠唱の魔法を使うことは、とても高度な技術で、それだけ魔法使いとしての能力が高い、ということは分かるのですが……うーん、なんだろう……( ºωº )……魔法使いだからこそ、の要素が欲しいのかなぁ。

 むしろ長い詠唱を使ったとしても、魔弾では実現出来ない複雑な魔法を新しく作っちゃう、とか。魔弾の装填より早く魔法を出せるとか?

 魔弾も結局は、魔法のコピーのようなものなんですよね?

 それって、魔法がやっぱりすごいってところに行き着くんじゃないのかなぁ。

 魔弾がどうやって作られているのか、詳しい製法が不明なのも、判断に迷う要因かもしれません。

 読者は、魔弾の弱点を越えられる何かを魔法使いに求めたいのだと思います。

 ペンギンが空を飛ぶようなことを!!(笑)


 まあ、この後の話を読み進めて行くと、出てくるんですけどね(笑)。

 魔弾に出来ないことを魔法使いがやってのける、という要素が。

 これは、ネタバレしたくないので書きません。

 素晴らしい発想だと思います(๑´ω`ノノ゙✧

 是非、このまま続きを書き続けていってほしいです!


 私だったら、習得が難しい魔法を使うよりも、誰でもすごい魔法が使えるようになる魔弾を選んで使うと思います(笑)。

 なので、この後にも出てくる魔法使いたちが、何故わざわざ面倒な魔法使いという道を選んだのか、その根拠は、かなり重要になってくると思います。


 まだまだ物語は始まったばかりで、絶賛連載中ですからね!

 

 もっと色々書きたいのですが、長くなりすぎちゃうので、このへんで💦


 キャッチコピーは、もったいないかなぁ。


 「ちょw まだ魔法使ってるんですか? それ魔弾でいいですよねwww」


 作中のセリフをキャッチコピーに使いたくなる気持ちは、わかります!

 でも、あまりオススメしません。

 なぜなら、このキャッチコピーを読者が目にする時は、あらすじもタイトルすら分からない、何の前情報もない状態で目にするからです。

 『魔弾』と言われても、読者には、ピンときませんよね?

 まあ、字面から大体の想像は出来ますが、異世界ファンタジーに馴染みのない人が見ると、ポカンだと思います。


 キャッチコピーには、パワーワードを入れましょう!

 この作品から出せるパワーワードは、「ざまぁ」「追放」「魔法」「下克上」「異世界グルメ」「冒険」「最強」とかかなぁ。

 その時、その時で流行りが変わるそうなので、「パワーワード」で検索かけて、時々変えてあげるのがベストだそうです。


『追放されても最強魔法でモンスター食べて下克上!』


 ……くらい、意味わからなくても、とりあえず目に止まればオーケー🙆くらいに考えましょう。……たぶん(笑)。


 こちらの作品へレビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……


 『最強☆魔法使いの下克上!稀代のストーリーテラーが送るハイファンタジー🪄︎︎』


 こちらで、いかがでしょうか?


 レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。


 もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦

 コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)

 参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。

 宜しくお願い致します。



以上。


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