2.『恋着の蟲』(著:途上の土)

<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16818093077607985992

【ジャンル】ミステリー 【完結済】9,154文字


 くっ……ミステリーか……!

 これは、ちょっとトラウマが……(笑)。

 ユーザーブロックする場合は、事前に教えてください(笑)。


 いやぁ~私、ミステリー小説大好きなのですよ。

 古典小説から最近の有名どころも、それなりに手を出しています。

 なので、口うるさいかもしれませんが、あくまで一意見として受け取ってくださいね!

 自分じゃ書けないくせに口を出す、やっかいな人間でスミマセン( ºωº )


 ……で、身構えて読み始めたのですが……面白いじゃないですか!

 人の死なないミステリー?

 ……いいですね~! そういうの大好きです(*´∇`*)


 しかもね、あらすじがいい。


 「僕に届いたラブレターには毛虫がいた。」


 え? 毛虫? Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

 ……と、リアル毛虫を想像して読むと、見事に裏切られますw


 ああ、確かにありましたね。

 私も、よく手紙に毛虫書いてましたww

 着想と題材が面白いなーと思って読ませて頂きました。


 謎自体は、シンプルで、ラブレターを送ってきたのは誰?というものです。

 それについて、1万字程度にうまくまとめられているのも素晴らしいと思います。

 ミステリーは、冗長な文章は不要とされますからね。


 一番の魅力は、キャラクターと展開のテンポです。

 特に雄太のキャラがいい。

 彼が存在することで、コメディとしても楽しめます。

 個人的にツボだったのは、彼の「先生に会いたかったからっす」(笑)。

 三人組で謎を解こうとする、という形もミステリーの定番でいいと思います。

 伊坂幸太郎さんが何かのあとがきに書かれていたのですが、「三人組」って丁度いい、らしいですね。

 この文字数で、ちゃんとこの三人のキャラクターが描けていて、ストーリー展開にも生かせているのが素晴らしいと思いました。


 肝心のミステリーについてですが、これもよく出来ていると思います。

(偉そうな、上から目線になっていたらすみません💦)

 謎が気になって先を読ませるし、一話の文字数もちょうどよくて読みやすい。

 何より、読者に対して、フェアなのがいい!

 三話のさおりの言動と、四話の主人公が感じた違和感についての記述、あれで、大体先が読めてしまったのですが、ミステリーで読者に推理する条件を提示しない作品は、ミステリーじゃない……と私は勝手に思っています。


 しかも、最終話での大どんでん返し。

 素晴らしい。これぞミステリーです。

 ある意味、ミスリードも狙って書かれていらっしゃいますよね?

 ミステリー小説の書き方のお手本にできる作品だと思います。


 結末については、人によって好みが解れるところかなと。

 もやもやっとした終わり方になっているので、不完全燃焼系というやつですね。

 わざと狙って書かれているのだと思います。そういう作品もありますから。

 ただ、WEB小説では、ハッピーエンドとか、結末がはっきり分かるものの方が好まれるようですね。

 これは、あくまで一般論ですよ💦

 表現の自由は、あってしかるべき、だと私は思います。


 欲を言えば、真犯人についての考察が可能なだけの情報を読者にだけは与えて欲しかったかなぁと。

 私が気付いていないだけだったら、申し訳ありません。

 おそらく、真犯人は、あの人だろう、という予想はありますが、確証を得られるだけの根拠がない。

 主人公は気付いていなくても、最後、読者にだけ分かる方法で伝えてくれていたら、より作品に深みが出るのではないかなと思いました。

 そこは、あえて作者様のご意向で、真犯人は分からないようにしている、のだとしたら、こちらの意見は無視してください。


 こちらの作品へレビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……


 『ミステリー小説のお手本。君にこの真相が解けるか?!』


 こちらで、いかがでしょうか?


 レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。


 もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦

 コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)

 参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。

 宜しくお願い致します。



以上。

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