1.『遠い、遠い、その背中 』(著:間川 レイ)

<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16818093078442217256

【ジャンル】人間ドラマ 【完結済】2,962文字


 青春百合小説ですね。

 百合といっても、片想いのお話なので、性別に関係なく、万人が共感できる内容になっていると思います。


 しかも、こういう純文学風に綴られた文体、私は、好きです。

 地の文で、口語文……私も書きたくなります。わかります。

 純文学には、あるあるですからね。


 ただ、WEB小説で、こういう書き方は、読み手を選びます。

 好きな人は、好きだと思います。私も好きです。

 誰に向けて書いているか、にもよりますが……地の文よりも「」で囲まれた会話文の方が、圧倒的多数の人たちに人気なんですよね~。

 後半に多く出てくる地の文の口語文を「」に書き換えてみれば、かなりライトな文芸に寄せられるのではないでしょうか。


 ですが、そこは、あえて純文学に寄せて書かれていらっしゃるということでしたら、レビューを書かせて頂く際には、そのあたりのことを長所ポイントとして書かせて頂きます。純文学として書かれているようでしたら、コメントで教えて頂けると参考になります。

 短編……というより掌編小説なのでね。純文学に免疫がない方でも、さらっと読めると思います。短編は、1万~2万字くらいの文章に分類されるかと。


 この話の一番の見どころは、主人公が想いを寄せる相手――京香先輩の魅力でしょう。

 同じ剣道部に所属する京香先輩の人物像が美しく描写されており、読み手に彼女の魅力がよく伝わる書き方だと思いました。

 特に、京香先輩の口元の描写が印象的で、彼女の感情をうまく表現されている文章力の高い作品です。


 ちなみに、私が剣道部に精通していないので、あまりよく分からないのですが、面越しに相手の口元って、よく見えるものなのでしょうか?

 素人の私が読んだ時に、あれ?と思いましたので、面越しでも相手の表情まで良く見える、ということがわかるようなエピソードか一文があると、つまづかずに読めるので良いかなと思いました。


 そして、私がこの作品で一番もったいないな、と思ったのは、冒頭の一文です。


「私が、京香先輩に初めて出会ったのは、女子剣道部の体験入部の時だったように思う。」


 この始まり方でも悪くはないのですが、冒頭の一文というのは、この作品の顔だと思ってください。読者を一番惹きつける一文にしましょう。


 例えば、私がこの作品で一番印象に強く残ったフレーズが幾つかあります。

「やぁっ!」⇒先輩が竹刀を振るシーンから始まる。

「私と先輩は違う」⇒どう違うのか? 気になる始まり方。

「キュッと緩んだ紅い口元」⇒一番魅力のある京香先輩の口元の描写。

「正眼の構え」⇒剣道とすぐに分かる一文です。ここから先輩が竹刀を振るシーンから始めるか。

 もしくは、第二ボタンを握りしめて、先輩を思い出す……という流れでも良さそう。

 んー……でも、やっぱり京香先輩の魅力を全面に出した一文にするのがベストかなぁ。


 まあ、純文学に、正解はありませんからね。

 あまり細かく指摘しても、ただ私の好みに寄せて書いているだけになってしまうので、あくまで一読者の意見として、参考程度に受け取って頂ければ幸いです。


 「裂帛」は、「裂帛れっぱく」とルビを振ってあげると良いかもしれません。

 私は、あまり見かけない表現かなぁと思ったので💦


 レビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……


 『剣道の面越しに、私は、先輩だけを見つめていた。』


 ……これだと、ただのキャッチコピー?💦


 『美しい言葉で綴られる、切ない片想い――――青春百合小説。』


 あ、〝百合〟って結構、需要が多いそうなので、キャッチコピーに入れちゃってもいいと思います!


 レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。


 ……と、このような感じで、感想&アドバイスを綴ってまいります。

 いかがでしょうか。

 もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦

 コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)

 参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。

 宜しくお願い致します。



以上。

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