嘘日記

第9日

6月16日

今日は日曜日。昨日の店主の話を胸に、エミと私は次のステップを考えていた。私たちは時計の力をどう使うか、そしてそれがどのように未来に影響を与えるかについて話し合った。

朝食後、エミからメッセージが届いた。「私のところに来て、時計についてもう少し調べてみましょう。」彼女の提案に乗り、彼女の家へ向かった。到着すると、エミはすでにいくつかの資料を広げて待っていた。

「これを見て」とエミが差し出したのは、古い新聞記事の切り抜きだった。記事には、時計職人についての詳細が書かれていた。その職人は、時計に特別な力を宿すことができると言われており、彼の作った時計はすべて特別な役割を果たしていたという。

「この記事によると、職人の作った時計は重要な歴史的出来事に関与していたらしい。もしかしたら私たちの時計も何か特別な使命があるのかもしれない」とエミは言った。

その言葉に触発され、私たちはさらに調査を進めることにした。時計を手に取り、再びその力を試してみることにした。今回は、過去の重要な出来事を見てみようと決めた。

時計の針を慎重に操作し、目を閉じると、再び周囲の景色が変わった。今度は、古代の遺跡のような場所に立っていた。周りには古代の人々が忙しそうに働いており、その中に一人の人物が目立っていた。彼が時計職人だった。

私たちは距離を保ちながら彼の行動を観察した。彼が作っていた時計は、まさに私たちが持っているものと同じだった。彼の手元には、特別な石と金属があり、それらを慎重に組み合わせて時計を完成させていた。

突然、彼がこちらを振り返り、私たちに気づいたかのように微笑んだ。その瞬間、再び現実に引き戻され、エミの家に戻っていた。お互いに顔を見合わせ、同じ体験を共有したことに驚きと興奮が入り混じっていた。

「時計職人が私たちに何かを伝えたかったんだね」とエミが言った。「彼の作った時計には、未来を変える力があるんだ。」

これからの冒険がますます楽しみになってきた。時計の力を正しく使うために、私たちはさらに調査を続けることに決めた。