第8日

6月15日


今日は土曜日。エミと待ち合わせをして、再びフリーマーケットに向かった。前回時計を買った店主に会って、もっと詳しい話を聞くことが目的だ。フリーマーケットに着くと、幸運にも前回と同じ場所に店主はいた。

「またお会いできて嬉しいです」と店主に挨拶をすると、彼は優しく微笑んで迎えてくれた。「あの時計のことをもっと知りたいんです」と切り出すと、店主は静かに頷き、私たちを店の奥へ案内した。

小さなテーブルに座ると、店主は語り始めた。「あの時計は、古くから伝わる特別なもので、選ばれた人しか手にすることができないんです。時間を超える力を持つその時計は、過去と未来をつなぐ鍵なんです。」

エミと私は驚きながら話を聞いていた。店主はさらに続けた。「その時計には、かつて偉大な時計職人が秘めた力が宿っています。その力を使って、過去の出来事を学び、未来をより良いものにするための使命があるんです。」

「でも、なぜ私たちが選ばれたのですか?」とエミが尋ねると、店主は少し考え込んだ後、「それは時計が決めたことです。時計は常に適切な持ち主を選びます。あなたたちはその使命を果たすために選ばれたのでしょう」と答えた。

店主の話を聞き終わった後、エミと私は時計の力をどう使うべきかを真剣に考え始めた。これからの冒険が私たちをどこに導くのか、わくわくすると同時に少しの不安も感じていた。

帰り道、エミと私は時計のこと、そして店主の話を思い返しながら歩いた。エミは、「私たちには大きな責任があるんだね。でも、一緒に頑張ろう」と言ってくれた。その言葉に勇気づけられ、私も強く頷いた。

夜、自宅で再び時計を手に取ると、未来に対する希望と使命感が湧き上がってきた。これからの冒険がどう展開していくのか、楽しみで仕方がない。

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