第4日

6月11日


今日は火曜日。朝起きると、昨日買った懐中時計がまだ枕元にあった。昨日の夢が妙にリアルだったことを思い出し、時計を手に取りながら朝の支度を始めた。

通勤電車の中で、隣に座った女性が突然話しかけてきた。「その時計、素敵ですね。どこで買ったんですか?」驚きつつも、昨日のフリーマーケットで買ったことを話すと、彼女は興味津々な様子で聞いてきた。

「実は、私も昔からアンティーク時計が好きで、いろいろ集めてるんです。でも、こんなに綺麗な状態のものは初めて見ました。」彼女はそう言いながら、名刺を差し出してきた。「今度、お互いのコレクションを見せ合いませんか?」

少し驚いたが、アンティーク時計の魅力を共有できる人に出会えたことが嬉しくて、その場で連絡先を交換した。仕事が終わった後、彼女とカフェで待ち合わせをし、お互いのコレクションについて話すことにした。

カフェで彼女の話を聞くうちに、彼女もまた同じフリーマーケットで不思議な時計を手に入れたことがわかった。その時計も、何か特別な力を持っているという。

「この時計がきっかけで、未来を垣間見ることができるようになったんです。」彼女は少し神秘的な笑みを浮かべながら言った。話を聞いているうちに、私たちの時計には何か共通の秘密があるのではないかと感じた。

帰宅後、彼女の話を思い出しながら、自分の時計をじっくりと眺めた。これからどんなことが起こるのか、少しワクワクしてきた。

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