第3日

6月10日


今日は月曜日。週の始まりということで少し気が重かったが、仕事帰りに面白いことが起きた。夕方、会社を出て駅に向かって歩いていると、街角で小さなフリーマーケットが開かれていた。

ふらりと立ち寄ってみると、古本やアンティーク雑貨が所狭しと並んでいた。特に興味を引かれたのは、古い時計のコレクション。アンティーク時計の店主は、年配の男性で、優しそうな笑顔が印象的だった。

一つの古びた懐中時計が目に留まった。店主に聞くと、その時計には「不思議な力」が宿っていると言う。半信半疑ながらも、その時計の美しさに惹かれ、購入を決意した。

家に帰って、その時計をよく見てみると、文字盤の裏に何かが刻まれていることに気づいた。細かい文字で「時間を超える」と書かれていた。なんだか不思議な気持ちになり、その夜はその時計を枕元に置いて寝ることにした。

夢の中で、私は過去の出来事を追体験するような感覚に包まれた。目が覚めたとき、時計は朝の6時を指していたが、いつもより鮮明な夢を見たせいか、現実と夢の境が曖昧な気がした。

時計の力なのか、それともただの偶然なのか。次の日もこの時計を使ってみようと思った。

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