第15話 成功で性交
「...とりあえず、連絡先はゲット出来たんだが」
「あのエロ女と連絡取ってたんですか?」
「...いや、まぁ...そりゃ取るでしょ。依頼のためだし」
「本当に依頼のためですか?私利私欲、エロ女とワンチャンないかなーとかいう下心は一切なかったと言い切れますか?」
「...言い切れるよ」
「...わかりました。それなら分かりましたよ。認めましょう。でも、もし怪しいことが発覚したら...先輩の睾丸でビーダマンしますから」
「...こわっ!こえーよ!あといてーよ!」
そんなこんながあり、一応彼女を通じて依頼者と二階堂龍の仲を取り持つことに成功したのだった。
この先の結果については我々の関与することではないからな。
そうして、2つ目のミッションも見事完遂するのであった。
こうしてみると、意外と俺は単体の才能があるのでは?と、ちょっとばかし思ってしまうのであった。
しかし、忘れてはいけないのはこの後である...。
◇数日後の放課後 ファミレス
俺とリノアと好ちゃん...そして、エロ女こと
「いやー、うちってちょうゆうのうじゃなーい?」
「...今回の件に関しては助かりました」
「あはっ、今回だけじゃなくて〜、ゆっきーのときもー誤魔化してあげたのになー」
「...ありがとうございます」
「ふんっ!あんたみたいなエロいことしか取り柄がない女が有能なわけあるか!」と、リノアが憤慨する。
「ひどーい。けど、男子は例外なくエロい女の子好きだよー?ねー?健くーん」と、いやらしい下の動きを見せてくる。
えろい!釘付けになってしまう!
その瞬間、リノアの肘打ちが脳天直下する。
「いった!!」
そんな茶番を終えた後、本題に入る。
「それで?依頼っていうのは?」
「うちのことをいじめてる人を特定して欲しいんだよねー」と、変わらないテンションでそんなことを言う。
「...いじめている人を特定?」
「うーん。ほら、うちってこんな感じじゃーん?敵を作りやすいっていうかー、恨まれやすいっていうかーなんていうかー、そんな感じー?」
まぁ、確かに。
このタイプはめっちゃ好かれるか、めっちゃ嫌われるかの二択だよな。
「んでー、最近は結構そのいじめがあからさまっていうかーエスカレートしてるからー、犯人を突き止めて欲しいんだよねー」
おいおい、依頼がいよいよ他校メインになってんじゃねーか。
学校の部活の範囲外では?
そもそも、場合によっては刑事事件にすら発展しかねないいじめという問題を探偵もどきに頼むのは...。と、流石に悩んでいると、好ちゃんが『やってあげようよ!』と言ってくる。
いや、やりたくないわけではない。
しかし、やった結果酷い結果になること、つまりはいじめの悪化に加担する可能性すらあるからな。
いじめ問題はそれほどにセンシティブな問題なのだ。
「流石のうちもー、けっこうきついっていうかー、うざいっていうかー、できれば助けて欲しいんだよねー。もし、助けてくれたら、一発やらしてあげてもいいよー?」と、そんなちょっと魅力的なことを言った瞬間にリノアが却下を告げる。
「これは高校の部活の範囲を超えています。それに他校の問題に踏み込むのはリスキーです」
「...それはそうだけど」
「んじゃ、成功したら君が一発やらしてあげて?」と、リノアを指差す。
「はぁ!?何言ってんですか!?馬鹿ですか!?」と、顔を真っ赤にしながらそんなことを言う。
「だって、君、彼のこと好きでしょー?ほら、私が後押ししてあげるからー。男を即落とすテクも教えるよー」
「わかりました。受けましょう、先輩」
「おい!」
なんだかんだ揉めながらも結局受けることになったのだ。
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彼女が同じ部のチャラ男にNTRられ、悪びれることなくイチャつく二人に絶望する俺。そんなある日、1つ下の生意気で天才な美少女は「復讐しませんか?」と笑いながら俺にディープキスをした。 田中又雄 @tanakamatao01
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