Q.大好きなRPGゲームの世界に召喚されて喜んでいたらメインキャラクターたちの恋愛感情が全て演技だと知ってしまったのですがどうするべきですか?
第4話 Q.なんか戸惑うことだらけなのですが、どうするべきですか?
第4話 Q.なんか戸惑うことだらけなのですが、どうするべきですか?
「とりあえず所持スキルは使わないことにしてー…攻撃力はそれなりにあるし、森とかでレベル上げすればいいかなー」
ベッドに寝転んで美希が言う。
しばらく美希がごろごろしていると、部屋のドアがノックされた。
「美希様、夕食のお時間ですわよ」
そう言って入ってきたのは先程の魔法使いではなく、きれいなドレスを着た人だった。
「ほえ? 誰ですか?」
美希は思わず聞いた。
それを聞いてドレスを着た人は、
「私はフラーズネバー王国第三王女のカレン・フラーズですわ」
と、にこやかに答えた。
「さあ、参りましょう」
美希とカレンは歩き出す。
(えーと…なんで王女様が呼び来るの? というかなんか…色々謎! 普通ならさっきの魔法使いとかが呼びに来るよね? そもそもゲームでは第三王女なんていなかったと思うけど…)
美希が考えているとカレンは言った。
「あの! 私は実は、隠された存在というか…ですから、私とあったことは学園では言わないでください…実はですね、あなたにはお会いしたくて呼びに行く係を代わってもらったのです。お願いがありまして…」
カレンは申し訳無さそうな顔で言う。
「あなたの所持しているスキルを教えてください!」
「へ? 私の所持スキル?」
(これは言うべきか? でも封印するって決めたし…)
美希が悩んでいるとカレンは言った。
「回復魔法を持っていませんか!?」
(ギクッ!)
「女王が病にかかっているんです! 上級の回復魔法でしたら治せると医師に聞きましたわ。でもその魔法を持つ方は探してもいらっしゃらなくて…」
美希は悩んだ末こういった。
「申し訳ないのですがー、持っていません…」
するとカレンは悲しそうな顔をして言う。
「そうですか…すみません、急に………
ここですわ。食事を用意してあります。皆忙しくて誰もいませんが…色々申し訳ありません。では私はこれで…」
「案内ありがとうございました、カレン様」
二人はお互い悲しい顔をしながら別れた。
(うーん…それにしても…たしかにあったな、ゲームでも。女王様、死んじゃうのよねー…嫌かもなー………よし、こっそり直しに行こうかな、夜中とかに…)
「いただきまーす! おーこれ美味しー!」
その夜、美希はぽかんとしていた。
魔法使いが来てこう言ったのだ。
「美希様、大変申し訳無いのですが、安全の都合上、夜中にこの部屋には鍵をかけますわ。どうか、ご理解くださいね。ではっ!」
ガチャ
魔法使いは言い終わるやいなや、部屋を出て鍵をかけた。
「え? あの…なんで?」
美希が聞く頃には部屋は静まり返っていた。
(え!? え!?? なにそれ!? 逃げんなってこと? これじゃあこっそり抜け出せないじゃん!!)
美希は戸惑いながらも、とりあえずドアを開こうとしてみた。
ガチャガチャ…
「開かんッ!」
(え…開かないし、ここで壁ボカーンとかやっても音で誰か来るよね!? しかも結界あるって魔法使いのじいさんが言ってたしっ!)
美希がしばらく悩んでいると、目線の先に窓があることに気がついた。
(あっ! ここからなら! ここ四階だけど、いけるよねっ☆)
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はい、というわけで第4話でした!
良ければ応援よろしくお願いします!
次回の投稿は6月29日 21時00分です!
お楽しみに!
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