Q.大好きなRPGゲームの世界に召喚されて喜んでいたらメインキャラクターたちの恋愛感情が全て演技だと知ってしまったのですがどうするべきですか?
第3話 Q.私の能力チートすぎるんですかどうするべきですか?
第3話 Q.私の能力チートすぎるんですかどうするべきですか?
「もちろんokですよ!!ちなみになぜ演劇部に?」
「はい、演劇部は勇者パーティーのメンバーだけで構成されているんです。学校でも打ち合わせなどができるように。あと…仲が悪いのでつながりをと思い…」
「なるほど……えっ!?仲悪いんですか!?」
美希の記憶ではたしかにみんなの仲が良かった。
記憶と違うことを言われたので美希は聞いてみる。
「仲が悪いってどういうことです?」
美希が聞くと魔法使いたちが少しむずかしそうな顔をして言う。
「そのままの意味ですわ。本当に仲が悪いのです」
「そうじゃ。みんな仲が悪すぎるからのぉ…」
「そう、だからあの方たちには特訓というか…試練を出したのです。『皆の周りではとても仲の良い勇者パーティーを演じよ』と」
美希は少し驚きながら言う。
「それはなぜなのです? そんなことをしても絆なんて生まれませんよね?」
「そうじゃが、仲が悪いと知られれば民衆も不安になる。それに一応、演劇の力を磨くためでもあるのじゃよ」
(やっぱりそうか…仲が悪いと知れば私みたいに戸惑うはずよね…でも…それでも……やっぱ悔しいっ!!!みんなが仲良くないなんてっ!!)
「美希様、ここで話してもあれですし、とりあえず部屋へ案内します」
そう言うと魔法使いたちは歩き出す。
美希もそれについていく。
(どうやらここは地下だったかー…)
階段を登るとそこは外だった。
心地よい風が吹いている。
しばらく歩いてついた場所は城だった。
「ここの一部屋に住んでいただきますわよ」
(ほえー…豪華な城だなー)
城に入ると美希は早速部屋へ案内された。
「ここです。どうぞ」
部屋はとても広かった。流石に驚いた美希は言う。
「ここ貸してもらえるんですか?ひろーい!」
「ええ、ここですわ。夕食の時間になったらお呼びしますのでそれまで部屋でゆっくりなさってください」
「この部屋には結界が張ってあるので安全じゃ。魔法などを使えそうなら多少なら使っても問題ない」
「はーい!」
美希が元気に答えると魔法使いたちは出ていく。
「魔法ねー…使い方も知らんし…というかステータスとか見れるのかな?」
美希はベッドに寝転んで言う。
「おーふかふかー。ゲームはかどりそー…」
(魔法使いたーい…というかそれよりステータスとか気になる…確かゲームではこうやって…)
「ステータス、オープーン!」
美希が言うと美希の前にタブレットくらいの半透明な画面があらわれた。
「おーゲームのまんまじゃんー!憧れるぅー!」
(えっとー、『LV1 HP100 MP100 TP100』か…レベル1にしてはすごいかなー…)
「攻撃力は600で防御力も600!?」
(え?レベル1だよ?カンストは9999だけどレベル1って攻撃力、防御力は勇者でも100だよ!?)
美希はすごい顔で困惑している。
(チート能力じゃん…所持スキルは何だろー…)
「えーと…『回復魔法(上級)』と『転移魔法(上級)』って!?嘘でしょ?回復はともかく転移魔法ってめっちゃ希少なやつじゃん!?ゲームでは世界で3人しか持ってないやつ!」
(能力もスキルもチートすぎる…これじゃあやりがいないじゃん!!転移魔法は個人的に封印しとこうかな…)
「ちなみに回復上級持ってるってことはヒーラーよね…攻撃したかったー!よし!回復も使わないで剣士なろっ!!」
美希は決意したのだった。
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というわけで第3話でした!
次回の投稿は6月23日 21時00分です!
お楽しみに!
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