Q.大好きなRPGゲームの世界に召喚されて喜んでいたらメインキャラクターたちの恋愛感情が全て演技だと知ってしまったのですがどうするべきですか?
第2話 Q.召喚先でわけがわからないことを言われたのですがどうするべきですか?
第2話 Q.召喚先でわけがわからないことを言われたのですがどうするべきですか?
何が起きたかよくわからない。
美希はとりあえず聞いてみる。
「あの…ここはどこなんですか? あと何のために私はここに…?」
それを聞くと魔法使いたちは喜ぶのをやめて事情を話してくれた。
「ああ、この世界はあなたのいた世界とは別の世界ですわ。」
「そうだな。簡潔に言うとあなた様にこの世界を救っていただきたく召喚したんだ。」
「異世界人はわしらよりも優れた力を持ってる可能性があるからのう。」
(やっぱ予想通りか…めんどいかも…)
「あなた様には…失礼、お名前は?」
「星川美希です。あなた方は?」
「美希様か…申し訳ないが美希様、何があるかわからない以上、名乗ることができないんだ。王との約束で…」
「仕方がないので私をa」
「俺をb」
「わしをcとさせていただいても?」
魔法使いたちが申し訳無さそうに言う。
「分かりました。ではaさん、bさん、cさん、この世界のこととこれからどうすればいいのか具体的に教えてもらえますか?」
美希はできる限り笑顔で言った。
「はい。この世界は魔物がかなり暴れてしまっているのですよ。それもすべては魔王のせい。ですから、美希様には魔王討伐のため、勇者パーティーに加わっていただきたいのです。」
(ほう、よくある設定…)
「あの…ちなみに魔物って王道のスライムとかゴブリンとか…あと、ドラゴンとかですか?」
美希が聞くと魔法使いはうなずく。
「はい、ちなみに美希様の世界にはどんな魔物がいましたか?」
「あっ、すみません…私のいたとこ、魔物なんて空想の中でしか存在してなかったんです。」
「なんとっ!? ならば戦闘経験は?」
「あっ、ないです。」
(演劇でよくやったけどね?先輩とアドリブで打ち合い…先輩無茶振りしてくるから…)
無茶振りしてくる先輩のことを思い出していると魔法使いが焦った顔で言う。
「それじゃあ…魔法っ! 魔法はありましたか!?」
「あっ、ないんです…」
「「「ええっ!?」」」
3人の魔法使いたちがいっせいに驚く。
「あの…なんかごめんなさい…」
「…いいんですっ! きっと素晴らしい何かがあなたにはありますわ!!」
aが無理やり笑うとbが言った。
「えーと…美希様にはこれからこの世界について学んでもらうため、学園に通っていただきます。」
「学園?」
「はい。国立フラーズネ……」
「フラーズネバー学園っ!?」
「えっ!? なんで知って…?」
bが驚く。
「あのっ! ここってつまりフラーズネバー王国ですかっ!?」
「はい…なぜそれを?」
「えっと………色々ありまして…」
(説明しよう。フラーズネバー王国とは、私の大好きなゲーム『ラブ&ピース』の舞台となる学園なのである。フラーズネバー王国は学園がある国。つまりこの世界は…ほんとに『ラブ&ピース』の世界だったのだよ!)
「言えない理由ですか?」
「あっ、はい…ちょっと………すみません…」
「分かりました…話を戻しましょう」
「それであなたにはフラーズネバー学園に通ってもらいたいんです。世界のことを学ぶため。あと、勇者パーティーとフラーズネバー学園の演劇部にも」
美希はるんるんしながら即答する。
「もちろんokですよ!!ちなみになぜ演劇部に?」
「はい、演劇部は勇者パーティーのメンバーだけで構成されているんです。学校でも打ち合わせなどができるように。あと…仲が悪いのでつながりをと思い…」
「なるほど……えっ!?仲悪いんですか!?」
(あのメンバー、ゲームで恋愛とかしてたじゃん!仲悪いってどういうことなの!?)
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というわけで、第2話でした!
第3話の公開予定日は6月22日 21時00分です!
お楽しみに!
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