や、やめさせていただきますぅ、
「あなた!メンバーになってくれるの!?いやー嬉しいなあ。ずっと駅で呼び込んでたんだけど誰も来てくれなくてさー。」
「え、いや、えっと、えっとぉ、」
「よーしまずは1人目だ!目指せ後2人!」
「ま、待ってくださいぃ!」
抱きしめていたのを手でどかされた。
「わ、私、興味があるだけで、まだ入ると決めたわけじゃ、」
「あ、そっかそっか。ごめん早とちりして。でも興味待ってくれるんだ!嬉しいなあ。」
長い青髪の可愛い子だった。でもかなり顔が赤くなっている。照れ屋なのかな?
「え、えっと、私は、、!」
「まあまあ!ゆっくり話したいからとりあえずどこか入ろうか。」
そうして近くの喫茶店に入って話を聞くことにした。
「え、えっと、私は、こんな感じで人と話す時もうまくいかなくて、そんな自分を変えたいと思っている時に駅を通ってあなたをみかけて、」
「アイドル、テレビとかで見てちっちゃい頃は憧れていたけどこんな感じの今はそんなの自分にはできないって思ってしまっていて、こんな自分を変えたいと思って思わず声をかけました、でも今の自分が人前に出て歌うなんて、声をかけた後で申し訳ないですがやっぱり私には、、」
気持ちが完全にわかるわけではないけどひとつだけおんなじところがある。
「アイドルに憧れたことがあるのに諦めるなんでだめだよ!それに人前に出て歌うのは確かに勇気が必要だけど、自分を変えたいと思って私に声をかけてくれたあなたはとっても勇気がある人だよ!あんなによくわからない勧誘の仕方だったのに!」
「ふふっ」
やっと笑顔が見れた気がした。その勇気もそうだし、この笑顔は、
「私はあなたはとってもアイドルに向いてると思う!」
その言葉に赤面しながらもとても嬉しそうに、恥ずかしそうにしていた。
「私、中村葵。ねえ、あなたの名前を教えて!」
「私、夏目ゆり、よ、よろしくね。」
こうして知り合った私たちはメンバー集めと並行してスタジオを借りて練習を始める!私たちのアイドル活動はこれからだ!
「やめさせていただきますぅ、」
「ええええ!?」
「体力も全然なくて、ダンスも下手で、私やっぱり無理ですぅ!」
「ま、まあそれはちょっと思ったけど、」
「や、やっぱりぃ!、、」
思ったよりも元気な子だ。
「でも、歌はとっても素敵じゃん!私感動しちゃったよ!」
「う、歌うのは小さい頃から好きで、」
「体力やダンスは練習あるのみ!歌はとっても上手だからそれと勇気だね!それでゆりちゃんは最高のアイドルになるよ!」
「そうだ!体力とかダンスが大丈夫になってきたら小さなイベントでもいいから参加してみようよ!私、はやく星を見てみたいんだぁ、!」
お姉さんの言葉を思い出してやっと自分のアイドルが始まったんだと思う。
「え、ええ!そんないきなり、、でも、勇気を出さなきゃ変わらないよね、、う、うんわかった!やってみる!」
そうしてランニングやダンストレーニング、曲はまだオリジナルはないからカバーでちいさなイベントで歌うことになった。今日がその当日だ。
「あ、なっちゃん!来てくれたんだ!」
「チケットもらったし葵の応援するって言ったしねー。ん、そっちの子が例のメンバー?」
「あ、は、はい、はじめまして、夏目ゆりです、よろしくお願いします、」
「うんよろしく。天草なのはだよ。それじゃ観客席行くから2人とも頑張ってね。」
星、お姉さんの言ってた星を見るんだ!
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