アイドルのステラ

mafuyu.

私、アイドルになります!!

「私、中村葵は!アイドルをやります!!!」


 私、中村葵は、桜木学院に通っている高校1年生です!今私は、アイドルになりたくて駅でメンバー集めをしています!


「やってるねー。どう?メンバーは集まりそう?」


「あ、なっちゃん!」


この子は私の幼馴染の天草なのはちゃん。幼稚園からずっと友達の大親友!


「全然だめだよー、、まあ『私はアイドルになります!!!一緒にやりましょう!』なんて駅で言ってもよく分からないって思われるだろうけどさー。他に方法がわかんないんだもん。」


「そうだねー、でも、諦めないんでしょ?」


「もちろん!私は絶対にアイドルになる!アイドルになって、たくさんの星が輝くあの景色をこの目で見たいんだ!」


「小学校の頃からずっと言ってるねー。たしか、小学1年生な時に迷子になったのをアイドルの人に助けてもらったのがきっかけだっけ?」


「そう!デパートにパパとママと来てたんだけど迷子になっちゃって。泣きそうになった私はすごい声が聞こえるところがあったから行ってみたんだ。そしたらイベントでアイドルが来ていてね、泣きそうな私をみてアイドルのお姉さんは私はステージによんでくれて、事情を話したら同じようにここに来ていたママが見たかったんだ!その後一緒にライブを見て、ステージの上でキラキラしていて泣きそうな私に笑いかけてくれたお姉さんに憧れたんだ。後でお礼しようと思って話に行ったら、目を輝かせてた私に教えてくれたんだ!ステージからは、ペンライトが星みたいになって、たくさんの星が集まってとっても綺麗だって!私、その時にこのお姉さんみたいなアイドルになってわたしも星を見るって決めたんだ!」


「はいはい、何万回聞いたことか。でも今のアイドルって昔と違ってだいぶ変わってるからねえ。もちろんお客さんに笑顔を届けるのは一緒だけど、今は4、5人の少人数がメジャーで、バトル形式みたいなのも主流になってきているからね。無所属でイベントに出たりしてアイドルに簡単になれるのはいいのかもしれないけど事務所にスカウトされるのは一握りだし、昔は何十人なんていうアイドルもいたのにね。」


「そうだよねー、だから少なくとも後3人くらいは集めたいんだけど、どうしたらいいんだろう、、、」


「そうだ!なっちゃん、一緒にやろうよ!アイドル!」


「え、私?んーごめん、パスかなー。葵みたいに目標があるわけでもないし、でも葵のことはすっごく応援してるよ!私も知り合いに興味ありそうな子いたら声かけてみる!」


「そっか、うん。わかったありがとう。」


 なっちゃんと別れて、また呼び込みをしようと思った時、1人の女の子が声をかけてくれた。


「あの、アイドルメンバー募集って、えっと、ちょっと興味あって、」


多分私とおんなじくらいの年齢の子だった。


「うおおおおおおお!」


「きゃあ!」


嬉しすぎて抱きしめてしまった。

 この子をみてやっぱり思う!私は絶対、アイドルになるんだ!

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