第26話:小玉ちゃんの体調の異変。
スキあらば大志を誘惑するつもりでいるに違いないのだ。
大志には小玉ちゃんと言う彼女がいるのに、そんなことは関係ないみたいね。
大志は浮気なんかしないと思うけど小玉ちゃんはちょっと心配してる。
だから、小玉ちゃんは相変わらず大志にべったり。
そして久しぶりにタマちゃんが大志のマンションを訪ねて来た。
タマちゃんが部屋に入ってくると見たことある女がいた。
「おや、誰かと思えば花乃姫じゃないか?」
「あ〜ら、タマちゃん、久しぶり〜元気そうね」
「なんでお前がここにおるんじゃ」
「ダイシが遠野に来たから、そこで彼に一目惚れしちゃって、で話聞いてると
彼女が小玉ちゃんだって言うからさ、びっくりしちゃって小玉ちゃんに
会いたくなって彼についてきちゃったわけ・・・ 」
「タマちゃんいらっしゃい」
「お、小玉・・・飯食いにきたぞ・・・」
「はいはい、腕によりをかけて作るからね」
「なんじゃ、大志んちも賑やかになったのう・・・」
「タマちゃんこそ・・・神社留守にしてちょくちょく来てるって言うじゃん」
花乃ちゃんは自分のことを棚に上げてタマちゃんをからかった。
「わしは小玉の手料理を食いに来てるだけじゃ 」
「神社の供え物はしょぼいからのう」
「そ、私、しばらくここにいるから仲良くやろうね」
「おまえお邪魔虫じゃろ・・・おまえがいたらふたりは迷惑するぞ・・・」
「大丈夫よ、小玉ちゃんがダイシと別れたら次は私ってもう決めてるから」
「なに言ってるの花乃ちゃんは・・・」
「私、ダイちゃんと別れたりしないから・・・なにがあっても」
「冗談だってば・・・」
「花乃ちゃんの場合は冗談に聞こえないの」
そんなこんなで、小玉ちゃんと花乃ちゃんの間で、お茶目なやりとりはあった
ものの大志んちは平和な日々を過ごしていた。
で、大志はまた小玉ちゃんを残して取材のため田舎に旅たって行った。
今度は花乃ちゃんがいてくれるので家を留守にしてもそこは安心だった。
そんなある日、小玉ちゃんが体の調子を崩した。
女神なのに、ほんと珍しい。
病院へ、と言っても小玉ちゃんの場合、保険があるわけじゃないので
診てもらえない。
それに戸籍ない・・・人限界で生きる神様の宿命でもある・・・。
で、小玉ちゃんの体の変調の原因に気付いたのは花乃ちゃんだった。
「あんた、まさか・・・」
「うん・・・たぶん、そうだと思う」
そこで確実に小玉ちゃんの状態がどうなってるか確認するため花乃ちゃんは
タマちゃんを呼んだ・
花乃ちゃんに呼ばれたタマちゃんは小玉ちゃんの体を透視した。
「ふむふむ・・・これは・・なるほど間違いなさそうじゃの・・・」
「一大事じゃが、めでたい・・・でかしたな小玉」
「やっぱり・・・」
「お願い・・・ふたりともダイちゃんにはまだ内緒にしておいて」
第27話につづくのじゃ。
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