第24話:久しぶりぶりぶりっ子ちゃん。
一目惚れされた。
小玉ちゃんの時と同じパターン。
でもその花乃ちゃんが小玉ちゃんの知り合いだからって言うので、やむなく。
ふたりぶんの乗車チケットを買って花乃ちゃんを連れて電車に乗って
マンションに帰ってきた。
花乃ちゃんは小玉ちゃんと違って電車の中で色気をプリプリ振りまくから大志は、
もう少しで誘惑に負けそうになった。
そのたびに小玉ちゃんの顔が浮かんだ。
「ただいま〜・・・」
「小玉ちゃん?・・・ただいま」
「お帰り、ダイちゃん、え〜〜〜ん寂しかったよう〜」
そう言うと小玉ちゃんは大志に抱きついた。
で、抱きついた大志の後ろを見て驚いた。
女の人が若干一人いたからだ。
「ごめんごめん、この仕事がかたずいたら、しばらくは一緒にいられるから」
「それより小玉ちゃんにお客・・・」
「え?、
小玉ちゃんは大翔の後ろにいる女の人を見てそう言った。
「小玉ちゃん、久しぶりぶりぶりっ子ちゃん」
「まじで?・・・花乃ちゃんじゃない?」
「何十年ぶりだよね会うの?小玉ちゃん」
「懐かしいね花乃ちゃん、元気してた?」
「元気元気・・・元気を、お中元にあげたいくらい元気」
「え?でもなんでダイちゃんと一緒なの?」
「一目惚れ・・・あたしダイシに・・・惚れちゃったの」
「うそ〜・・・」
「ダメだよ・・・いくら花乃ちゃんでも、それはダメ」
「ダイちゃんは私の彼氏なんだから・・・花乃ちゃんでも入るスキないから」
「ダイちゃんは、おっけ〜したの?・・・まさかだけど」
「そんな訳ないだろ・・・ご丁重にお断りしたよ」
「しかも小玉ちゃんと出会った時と、おんなじパターンだし・・・」
「デジャヴだわ」
「で、俺には女神様の彼女がいるんだって言ったら興味持たれて、誰だって
聞くから、
いるんだって言ったら・・・知り合いだって言うから・・・」
「で、会いたいって言うんで、それで連れて帰って来たんだよ」
「それだけ、俺たちなにもないからね」
「それならいいけど・・・なんか怪しいな・・・」
「俺は関係ないからな・・・それにさ、彼氏を疑ってどうすんだよ」
「男と女は絶対、なんてことないから」
「怒らないから言って?・・・マンションに帰って来るまでハグしたりチュー
したりしなかった?・・・エッチしようと思えば駅のホームのベンチに上で
だってできちゃうよ?」
「想像力豊かだな・・・なわけないだろ?」
「何、疑ってんの・・・花乃ちゃんとはなにもないって言ってるだろ・・・ 」
「ほら、もう花乃ちゃんなんて呼んでるし・・・親しすぎない?」
第25話につづくのじゃ。
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