第19話:ついに結ばれちゃったふたり。

大志だいしと小玉ちゃんはラブラブで風呂に入った後、二階の部屋に移動したものの、

どことなくぎこちないふたり・・・。


「あのさ・・・キスしていい?」


「どうぞ・・・今日二回目のキスだよ」

「あお、そうだね」

「ダイちゃん・・・鼻息が荒いよ」


「そりゃさ・・・これからエッチなんて久しぶりだから緊張するって」

「アドレナリン出まくってるよ・・・」


「なに?久しぶりって・・・」


「いや、それは今は関係ないから・・・気にしない、気にしない 」


「ねえ、久しぶりって?」


「あのさ、俺にだって昔、恋愛経験だってあるんだよ・・・だから

その・・・経験だってあるんだから・・・」


「それ、いま言わなくていいじゃん」


「だから〜気にしないでって・・・過去のことだから、今は忘れて、ね?」

「それより、キスしていい?」


「え?、どうぞって言ったじゃん」


「あ、そうか・・・」


「ダイちゃん落ち着いてね・・・」


こう言うシュチュエーションになると女の方が腹が座るみたいだ。


大志は深呼吸した。

で、小玉ちゃんをいきなりベッドに押し倒した。


「きゃっ」


「オオカミになって食べちゃうぞ〜ガオ〜、どこから食べようかな〜」

「モミジみたいな可愛いお手々から食べちゃおうかな〜」

「饅頭みたいなおっぱいにしようかな〜・・・」


「ふざけないで真面目にやって・・・」


「はい」


大志は、気をとりなおして小玉ちゃんにキスした。


長く〜甘い〜口づけをか〜わす〜♪


「わは〜小玉ちゃんの唇って柔らか〜」


「なに言ってるの・・・キャンプ場の砂浜でもチューしたじゃん」


「おお・・・そうだった」

「なんだか初キスみたいな気がする」


まあ最初はそこからですよね・・・順番としては・・・。


でもってこの小説、アダルティーな小説じゃないのでエッチい描写はここまで。

あとはご想像にお任せします・・・だけど、大志は少しだけ手こずった

かもですね。

大志はとうとう女神様とやっちゃったのだ。


ただ少しだけ補足しておくと女神様は人間の女性と違って、めちゃいい

らしいですよ。

なにがって?・・・それはミミズが千匹ってやつでしょうかね。


ふたりは結ばれたようだけど、一度そういうことになっちゃうと愛し合う

者どうし歯止めが利かなくなるんだな。

それからは毎晩、汗かきベソかき切ないくらいにお互いを求めあったわけで。


人間で女神様とそういう関係になったのは人類史上大志がはじめてかもしれない。


でも小玉ちゃんはこれで大志のマナ「愛」でもって精力と体力が完全に

回復したわけで、神の世界に引き戻されるって心配はなくなった。

エッチをするたびに大翔のマナが小玉ちゃんの体に流れ込んで来た。


小玉ちゃんは定期的に大志とエッチさえしてればいいわけで、 

大志と別れない限り大丈夫なのだ。


毎晩ふたりがラブラブなもんだから、さすがにタマちゃんも毎晩出かけて

行くわけにもいかず


「やっておれんわい」


そうって言って高徳神社に帰って行った。

で、時々昼間だけ大志のマンションにやってきた。

なんせ一瞬でどこへでも移動できるんだからこの上なく便利。

そう言う能力があったら公共機関なんか利用しなくて済むし、車も

いらないのに・・・。


タマちゃんはよっぽど神社が退屈なんだ。

ここにいたら大志か小玉ちゃんが話し相手になってくれるから気が

まぎれるんだろう。

って言うかタマちゃんは大志と小玉ちゃんといることに、いささか

心地よさを感じているのだ。


一つの部屋に人間と女神と仙人がいる・・・おいれとはない組み合わせ。


俺たち、もう家族だよなって大志は思った。


で、エッチばかりもしていられない。

大志は仕事の取材のためまた島根県や岩手県へでかけていった。

岩手県と言えば遠野だから、今度は妖怪に一目惚れされたりしてね。

もし、そんなことになったら小玉ちゃんが黙っていないだろうな。

絶対、揉めるぞ。


そして旅先の旅館で大志はまた熱を出した。


小玉ちゃんは大志から連絡を受けてタマちゃんに岩手の旅館まで

連れて行ってもらって大志を治して帰ってきたりした。


そういうことが何度か続いた。


取材から帰ってきた大志にタマちゃんが皮肉たっぷりに言った。


「エッチのしすぎだわ・・・」


「しなかったら、もっと熱が出ると思うな、俺」


でも大志はなんで熱が出るのか分からなかった。

小玉ちゃんが熱を下げてくれるので病院へも行かなかった。


小玉ちゃんは心配していた。

どこか体に悪いところがあるんじゃないかって・・・。


「ダイちゃん熱が出るなんておかしいよ、一度ちゃんと病院で診て

もらったほうがいいよ」


「そうだね、でも仕事があるし・・・普段は元気なんだから大丈夫だよ」


「エッチのしすぎかな」


「小玉ちゃん・・・タマちゃんと同じこと言ってるよ」

「しすぎって・・・なわけないだろ?」


「エッチ、おあずけなんて言ったら本気で熱出すからな」


「あはは、ウケる〜」


第20話につづくのじゃ。

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