俳句の厄介な
『肝試し行かず 二人占めの火球』
これが、最初に詠んだ句
『肝試し離れ 父と吾 火球に唖然』
これが今のところの最新版です。
どちらも、同じ体験から詠んでいます。
大分変わっていますが、伝えようとしたことは同じなんですよ?
俳句の厄介なところは、思い出補正とでもいいましょうか。
自分の中では書きたいことはハッキリしてますから、書き上がった句はちゃんと意味がわかるんです。
ただそれが読んだ方に伝わるか、というとそうじゃない。
テレビ番組ではお題の写真から俳句を詠んでいましたが、書く側は写真の情報があるけど、読む側には写真がないので、意味がわからない句になるってことがよくありました。
なので句が書けたら、一旦思い出とかとは切り離して客観的に自句を読んでみるのが推敲の第一歩になります!
でー
『肝試し行かず 二人占めの火球』
を客観的に読んだらですねー。
「肝試しがあったんだけど、向かわずに恋人と二人きりで星を眺めていたらすごく明るい火球という流れ星を見ることができて感動したんだよー」(雑)
って読めるんですよね(笑)
おい、私はそんな青春のキャッキャウフフを詠んだつもりはないぞ?とセルフ突っ込み。
句としては多分成立してますが、私の意図とは全然違う内容が読みとれてしまいました。
コレ書き上げた後に思い出したんですが、
俳句で『二人』というと、明確な指定が無い場合なかむつまじい男女を意味するみたいなんですよ。
何でかっていうと、俳句は感情が動いた時を抜き出すモノなので、そんな時にわざわざ赤の他人がもう1人いました! とはならないじゃないですか。
だから二人と書くということは17音にわざわざ書く必要のある特別な相手になるんです。
それ忘れてたので二人を使っちゃたんですよね!
そこを修正してとりあえず
『肝試し行かず 父と見た火球』
と一旦してみました。
続く!
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