秋の句
〈
これは、元々は地元(須賀川)の秋祭りの様子を詠んだ句です。
ですが、二本松にも代表的な「秋祭り」があります。それが、「二本松の提灯祭り」。
私の二本松藩関連の作品でも、「直違の紋~」のスピンオフ作品である「父の背中」や「白露」でも会話に出てきますが、それくらい「二本松」を語るうえでは欠かせないお祭りです。
……が、俳句として使う場合は一つ問題が。
何と、「提灯」の季語は「夏」なんです(泣)。そんなわけで、渋々「秋祭り」に句意を集約させた次第です。
***
〈
これは、がっつりと「実景句」。昨年の秋に二本松の取材で「龍泉寺」を訪れた際に詠んだ句です。
丁度この前、俳句ポストで春の季語として「山笑う」が取り上げられたばかりですが、それと対比させるような「山眠る」という季語があります。こちらは冬の季語ですが、その直前(立冬ギリギリでした)に訪れ、「うたた寝(=仮寝)」の安達太良山も、「添水の音=ししおどし」にびっくりしてはっと目を覚ます……なんていう、ちょっとした遊び心を入れてみました。
安易な擬人化はNGらしいのですが(苦笑)。
ですがワタシは、結構この手の遊びは好きだったりします。
***
〈
拙作、「白露」の一場面からの句です。
https://kakuyomu.jp/my/works/16817330664784502587
ネタバレになりますが、これは主人公笠間
一応これでも郷土史家の端くれ(史談会会員です)なので、史実かどうか……という議論が持ち上がるであろうことは承知しております。ですが、それは私にとっては些末な問題です。本当に伝えなければならないのは、二本松藩士の妻にとって、子孫に語り継がずにはいられなかった悲話である……ということ。
幼馴染であり、兄とも慕っていたであろう夫を送り出し、そしてその死を悟ったときの妻の心境を思うと、やはり涙せずにはいられません。
***
昨年秋に墓参した、二本松市
そして、ここには二本松少年隊らのお墓があります。
その大隣寺には、大きな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます