第3話 「生きていてくれてありがとう」

 平日の昼間に愛犬と過ごすようになってから二年半以上が経ち、愛犬はこの春で十一歳を迎えました。発症から平均して余命二年とサイトで見ていたせいか、本来は喜ぶべき十歳の誕生日を素直に祝えなかったですね。


 定期健診時にあらためて獣医さんに尋ねてみたところ、発症からなんの治療もせずにいれば大抵は二年以内ということであって、進行具合によっては寿命を全うできるケースもあるとのこと。しかし心臓なのである日突然ということも無きにしも非ず。


 おかげさまで毎月の健診でも著しく進行しているとか、主だった症状が出ていないことは不幸中の幸いなんです。併発とは違うかもしれませんが昨年に甲状腺機能低下症の診断も下りましたが、これも投薬治療となり薬の量が増えるということも現段階ではありません。さすがに十歳を過ぎたあたりから眠っている時間が増えたとか、毛が薄くなった? のように年相応に老いているのは感じられます。


 それでも普通に元気でいてくれることが何よりも嬉しくて仕方ありません。


 

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