第2話
「うん……。それともう一つ実は心の方もかなり病んでしまってるんだよね……。あはは……」
「えっ、マジですか……?」
「マジのマジなのよ〜……。だって最近のシャイニーズ、物凄く調子悪いもん……。しくしく……、ぴえん……」
それから私は推しの野球チームの試合結果を見たが故に頭痛になっただけじゃなく、心もかなり病んでしまっていることを奏翔くんに打ち明けていたの……。
「あぁ〜、なるほど……。しかしぴえんの言葉をわざわざ口にするとは……、茉莉亜さんも中々やりますね……」
「なっ!? べっ、別に良いでしょそれぐらい!! 好きな言葉なんだから〜!! むぅ〜!」
「まあ別に良いですけど。それにしても見事なプク顔ですね。少し可愛く感じたりもします」
「なっ!? もぅ〜! そういうこと言って私をからかわないの! 褒めたって何も出ないんだから……」
私がぴえんやプク顔をしたことについて奏翔くんからからかわれてしまい、私は恥ずかしさでの顔を真っ赤にしていたの……。
うぅ〜……、今ので新たな黒歴史が誕生してしまったかも……。
「はいはい。でも確かに今年のシャイニーズは現在5位と苦しんでいますもんね……」
「うん……、そうなのそうなの……。それに今は5連敗中だから尚更余計にね……。そのおかげで落ち込み具合もかなり半端じゃないものだし……」
推しの野球チームが現在かなり調子悪いのも影響し、私の心の中は雨で土砂降りザーザーの暗い気持ちだったの……。
私たちの世界の日本のプロ野球では全16チームからなっていて、イノセントリーグことイ・リーグとブルームリーグことブ・リーグという2つのリーグから8チームずつに分けられており、私の推しの野球チームである東京オレンジシャイニーズはイ・リーグの方に属しているの。
そしてそんな東京オレンジシャイニーズはイ・リーグで現在8チーム中5位とかなり苦しんでおり、それが影響して負けが込むごとに私の気分は落ち込みまくりになっているわけなの……。
うぅ〜……、シャイニーズの調子がとても良かったらきっと私の心も晴れやかになって幸せハッピーでウッキウキな気持ちになっていたんだけどね……。しくしく……、ぴえん……。
「それは確かにとても辛いものになりますね……。ですがこれまでの話を聞いた限りですと、心が病むのは分かりますが頭痛になるわけではないと思いますが……。野球の試合結果を見るのは別に何もおかしくはありませんし……」
「うっ……! それはまあそうなんだけどね……。だけど私の場合、その試合結果を1日に見る回数がとても異常なのよ〜……」
それから私はスマホで試合結果を1日に何度も見てしまうぐらい異常であることを奏翔くんに話したの。
うぅ〜……、この話するの何か情けない……。
「えっ……、それもマジな話ですか……?」
「うっ……、うん……。実はこれもマジ寄りのマジな話なの……。その……、あまりにも気になりすぎてついね……。あはは……」
「なるほど……。どうやらこれもマジの話みたいですね……」
まあ何というか……、私の話していることがマジだと分かり、奏翔くんはそのことに納得しつつもそれと同時に少し引き気味だったの……。
奏翔くんにマジ引きされるの何か辛いかも……。ぴえん……。
「ちなみにスマホでどんな感じに試合結果見るんですか?」
「フッフッフッ……、よくぞ聞いてくれました☆!」
「なぜにそんな自信満々な感じで喋るんですか……?」
それから私はスマホにスイッチを入れて、検索サイトのポーポレを開いたの。
それと私の話し方について奏翔くんが呆れながら指摘してきたけど、ここは全力でスルーすることにします♪ てへっ♪
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