第13話 PCX一人旅 亘理・鳥の海をめざす
※このエッセイは「バイク一人旅」のつづきです。実は、パソコンのトラブルで編集中に保存できなくなり、新しいページで再開した次第です。前段を読んでいない方は「カクヨム 飛鳥竜二」で検索していただき、読んでいただければと思います。
梅雨の季節だが、朝4時に起きて天気予報を見ると今日は雨が降る気配がない。急に海が見たくなって、PCXを車庫からだす。
5時出発。平日の早朝なので交通量が少ない。気温19度。気持ちのいい風だ。県道115号線を大河原に向けて走る。通称小山田峠は適度なカーブがあっておもしろい。日中だとクルマが多くて、マイペースで走れないが、この時間なら問題ない。ただ大河原に入ると民家沿いの道になるので、とびだしに要注意だ。
大河原から亘理までは県道14号線を走る。途中郡界トンネルを抜けるが、ここはグルーピングがきってあるので気をつけないといけない。角田に入ると直線路が続く、ただ、阿武隈川を越えると、気持ちのいい90度コーナーが続く。前走車がいないとおもしろい。
亘理に入ると津波浸水区域の看板が見えてくる。町の中心部は被害を免れたが、高速道路の東側はほぼ壊滅状態だった。大震災後に仙台東部道路を走る機会があったが、東側と西側で大きく景色が違っていたのを思い出す。
震災当時の小学校の校長先生から話を聞いたのだが、屋上に避難したものの学校の周りは海と同じ状態で、引き潮の時には子どもたちに見せたくない光景が広がっていたとのこと。このあたりは10m近い津波におそわれている。今、学校は再建されているが中学校は1階が素通しになっている。津波対策であることに間違いない。
40分ほどで目的地の鳥の海に着いた。このあたりはスポーツ公園として整備されてきている。近年、スケートボード場ができて週末はにぎわっているようだ。
海を見ると、朝陽が一筋光の帯を作っている。朝の海はきれいだ。サーファーが3人波間に漂っている。今日の波はおだやかで、サーファーは欲求不満の様子だ。今日の波ならサップでもいいかもしれない。
亘理といえば、「はらこ飯」が有名だが、この時期にあるわけがなく、また早朝からやっている店もなく、朝食は岩沼のロード店の牛丼チェーンで朝定食にした。しじみ汁の実が多くておいしかった。
そこからは、帰り道である。岩沼から村田町菅生に抜ける。まだ6時台だが、通勤道路なので結構クルマが走っている。菅生からは川崎町支倉に抜ける道をとる。登りのカーブ道はおもしろい。途中で見える菅生パーキング付近はまるでミニチュアの世界だ。
支倉からはクレー射撃場をめざす。途中、「上楯城入口」という看板を見つけ、脇道に入る。舗装された山道をしばらく登ると駐車場に着いた。案内板を見ると、支倉家の居城だということだ。あの支倉常長六右衛門の実家である。駐車場からはだいぶ歩くことになるので、今回登城はパス。機会を見て、きちんとした準備をして登城してみたいと思う。
クレー射撃場を過ぎると、急な下り道になる。途中、道路脇に横転しているクルマがあった。ほったらかしになっているようだ。くれぐれも交通安全には注意である。
スズラン峠につながる道にでる。でも前走車がいてマイペースで走れず。プリウスだったが、カーブでは明らかにこちらの方が速い。でも、カーブだらけなので抜く場所がない。前走車もゆずる場所がなく、困っていることだろう。
スズラン峠を抜けてガソリンが半分以下になったので、給油。でないと次の早朝ツーリングで困ることになる。
7時30分。自宅到着。気温25度。暑さを感じる。
今回のツーリングデータ
出発時刻 5時
到着時刻 7時30分
走行距離 93km
消費燃料 2L(推定)
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