「カーズ」~10代から20代に書いた詩

天川裕司

「カーズ」~10代から20代に書いた詩

「退化国」

阿呆面したコメディアンが 世間が平和なのをいいことに

下らなくしょうもないことに 喜怒哀楽

こう言えば又 1コ1コ 問い正す面倒臭いぶさいくが生きている

俺は生まれる時代を間違えた様に 落胆


 Baby faceな子供な女が 100億位いるので

 孤独な男は欲求に負けて すがっちまった


泰平呆けしたクラゲの日本 いいことな筈が何だこのザマ!

すべてが狂った 崩壊の年 95年

親と子供の絆を 取り戻すのにさえ 参考書(答え)が要る

95年が生んだ 新人類


 ビジュアル系 ジャニーズ系 コギャル 芸能人

 恰好だけの国になってしまった


弱い者は皆 強者に喰われる 弱肉強食で

理解したくもないこの時代 大きく退化したこの国


「夏のフォトグラフ」

夏の終わりは どこかとまった


時計の針を 見ているようだね


写真たてのうらに きらめく文字


最後の別れを 二人で覚えた 


きみとぼくは


もう戻れない 神話の時間


夏がまだ終わらない


夏の星座が 一番好きだと


揺れる林の上 のぞく星座をみてた


携帯電話を 片手に持ち


暗い森の中 二人で歩いた


銀幕道


明日晴れると二人で言った


あの夏のフォトグラフ


「メタリカ」

曇った迷路に迷い込み 空を仰いだ 曇天模様の俺の心は

気晴らしさえない メタリカ..

ズゴックみたいに地中を掘って 攻撃してみたい人間関係

泡のように 浮いて消えてゆく 


潜水艦の魚雷みたいに みえない場所で知らない内に

破壊されていることがよくある 


リゾット・ネエロ なんだそりゃ!? おかしな名前だ

細かいこともきちんと描く あの人に乾杯 


白紙のように何もなくなって 雪のように白く 異次元の

時の狭間で 君が落ちてゆく


あいつさえいなくなれば 俺の天下が来る いいだろう

たまにはね 息抜きも必要さ


パンテラ・チックな問題行動 学習をして ホームページ会議

三人でやれ! 相手するのも疲れた


「カーズ」

君は常人と逆の体を   友人も恋人もいなくて  

持ったままで生きていく 自分も時にいなくなる

屍で          カーズ 

ここぞ、という時に   暗闇を好んで意気消沈

本気が出せない     虚しさの後では何も

善人さ可哀相      生まれない

カーズ         とっておきの    有名無実な孤高の渦で

酔った勢いで人混み紛れ 狂おしさの中で   生きたまま死んでいる

街中闊歩する欲ない   君をみつけようと  カーズ

表情          カーズ       いつかみた映画の余韻に

★五線紙のバランス   立派な触覚     浸りすぎたカーズ

不調和音で      現実のモラル    どっかの局では

“ロン・パリ”気味の すっかり忘れ果てた いつもやってる

君はカーズ      カーズ       映画のドラマ化そんな物

ダサイ、臭い言葉を吐いてる         する前に日本のバカンス

今日もオットリしている           制をとっとと

調子で                   取り入れろ! ★


「time」

Oh Time.. あの夜まで 女の子が可愛くて 可愛くて

でも思うようにはいかない現実さ ずっと一緒にいる


事が出来ればいいね あの日ポッカリ浮かんだ雲に


say hellow,with you.


Oh Time.. 真っ白いこの胸にいつまでもひとひらの

手紙が置き去った モノクロのシチュエーション


この青い空 僕の時間がだんだんと過ぎてゆく


ロンリー・マインド 何でもないさ あの日の僕の心


Oh Time..どこまでいっても 白い線路が続いてゆく

記憶の片隅に 毎日 時間のこの中を泳いで行くさ


飽きもせずに Oh Time! 一人でいる時に

何でもない 言葉通り 風のような Time..


「?」

女の連帯感が 下らないから いつまでも


子供扱い 大人までが 過保護になった この時代さ


 なつかしさに 溺れた人は


 ちょっと胸が痛い 頭痛もする


 子供の頃は 皆 ピュアだった


 揺れないで 狂う位に ヒット・マンが街を作った


光が見えるから 都会の空気が歪んでゆく


あの日描いた 人の群で 胸につよく抱いた この世代さ


 もどかしさに 溺れる人は


 風の中へと きえてゆくだけ


 匿名希望の 葉書が届いた


 泣かないで 僕がここにずっと生きてるから


 ラジオのライフ・タイムが希望になって


 いつも“元気です”と 唄ってくれる


 今日のこの日に 君が笑った


 虚無と 哲学と 死にたいという願望を噛み締めた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「カーズ」~10代から20代に書いた詩 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ