最終章 (エンディングソングあり)


「うん」

彼女がそう言うと、僕は静かにうなずき、ふたりは朝焼けに向かって歩き出した。



今まで歩いた街とは違うくらい静かでミステリアスで、朝の冷たい空気がふたりを包む。




彼女は少し不安そうな表情をしている。



「きっと綺麗だろうな」


僕は遠くを見つめて言った。



「うん」


彼女は軽く微笑んで答える。




そしてふたりは地平線の崖の前に立つ。



「なんにもない」


僕は静かにつぶやく。



「なんにもない」


彼女も繰り返す。

この世の終わりを受け止めるかのような表情で。




ふたりは世界の終わりに立ちながら、無言で手を握り合った。





[エンディングテーマ]

♪最果ての絶景

https://youtu.be/WwkhACPAyF0?si=2w3dvaOig4okDi_s

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最果ての絶景 @iwaki0

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