最果ての絶景

@iwaki0

第一章


——徹夜明けの朝焼けを見た。

もし地平線で地球が終わりで、その先は何もなかったら...

ただふたりだけが朝焼けに包まれる。

そんな世界を想像して書いた。










_________________________________________




【第一章】



朝起きると、窓一面に広がる朝焼け。

それは雲に隠れる朝日。薄暗い街。

まだ誰も目覚めていない。




隣で彼女が眠っている。とても穏やかな顔で。

もうすぐ世界が終わることなんか何も知らないような顔で。




僕は朝日を眺めている。終わりを受け入れるかのように。




すると彼女は目覚めた。壮大な朝焼けを眺めて、息を飲む。

「この世界はどうなってるの?」




僕は優しい声で答える。

「あの地平線が世界の端っこ。その先は何もない。朝日と共に消えていくんだ。」




彼女は虚ろな目で尋ねる

「世界が終わるの?」




「そう。あの朝焼けを一緒に見に行かない?」





続く


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