第20話 夕まで待って

 昼休憩

「アキーー!」 バッ

「うおっ、何々何々?」ガタッ  ガンツ

 2時間目の古文が終わり弁当を食べて本を読んでいたら俺を呼ぶ声に全身でビビってしまった。足痛い

「今日の補習ないなった!」

「……先生を脅したのか」

「ちがわい!」

 どうやら科学担当の谷尾崎先生が急な用事で放課後まで居れないから昼休憩中でやった小テストで合格したら後日実施予定の補習を免除するというものだったそうだ。谷尾崎先生は厳しいけどめんどくさがりでもあるから予定の変更は本来の予定実施よりも気分が上がらない。

「んで、俺は合格できたから補習免除になった!」

「おー、すげ…ん?」

 いや待て、谷尾崎先生は定期テストの赤点は65点だけど再テストや補習がかかった小テストとかは80点だった。で、凌空が今回の小テストを合格したということは…

「先生にいくら積んだ?」

「実力じゃい」

 鋭いツッコミを入れながら俺の前に先ほど受けたであろう小テストを出してきた。小テストの右上には赤ペンで「81」と書かれていた。

「81点!」

「嘘じゃないだろ!」

「wガチだった」

「てなわけで放課後ファミレス行こうぜ!そこで話そう!甘いもん食べたいし」

「わかった」

 放課後が少し待ち遠しかった。

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