第11話  あ

「てかもしこれで50%外したらめっちゃ恥ずかしいな」

「それはぁ、言っちゃダメなやつ」

 楽しくなっていろいろ話し合ったけど急に冷静になると何やってんだって思ってしってた。あるよね、こういうこと。ぼやっとそんなことを考えながらすーっと左手をオレンジジュースが入ったグラスに伸びた。氷が半分くらい溶けていてグラスは水滴でびしゃびしゃだった。

 、結構話してたんだな………ん?

 ……チラリ…………………………

「凌空」

「どした?」

 俺の視線が自分に向けられてないことに気づいて後を追った。

「あ」

 気づいたみたいだ。カレーがぬるくなってしまっていた。

「温め直すか」

「、だな」


 ペンや新聞をまとめて話を一旦机に置いて台所に向かった。

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